gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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韓国軍、イージス艦6隻態勢へ、3隻を新たに導入(約3000億円) : 大艦巨砲主義!

【ソウル聯合ニュース】韓国軍が弾道ミサイルを迎撃できるイージス艦3隻を新たに導入し、6隻態勢に増強する計画であることが分かった。
軍関係者は1日、「22日に開かれる合同参謀会議でイージス艦3隻を新たに導入する案が可決される」と明らかにした。
北朝鮮への抑止力を高め、周辺国との領有権紛争に備えるためにはイージス艦のさらなる導入が必要だと軍首脳部が判断したもようだ。
総額3兆ウォン(約3000億円)の予算が投入され、2022年から導入を開始し2028年までに6隻態勢を整える予定。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131201-00000006-yonh-kr

たった3000億円ぽっちじゃ、MD対応イージスを3隻買えないんだが…。
日本のあたご型は調達価格が1453億円。船体と武装で約850億円、イージスシステムで約500億円掛かっている。
加えて、SM3対応で追加400億円ほどの改修費がつぎ込まれている。
この計算で言えば、非MDのあたご型2隻買ったら予算が尽きるし、MD対応型だと1隻で終了。
そもそも、韓国海軍は、当初からイージス6隻体制を予定していたが、予算の都合で調達を3隻で中止し、ミニイージスと自称*1した索敵特化の駆逐艦を19年から6隻調達して代替する計画に、2300億円を充てていたはず。(1隻400億以下という時点で、レーダー性能もお察しだけど…)
多分、その辺りの予算をイージス用にスライドさせたんだろうけど、泥縄というか…。
そもそも、韓国海軍は、少子高齢化から国力と人口構成の問題で外洋航海に耐えうる海軍兵士の確保が困難であると予測しており、旧式で多くの人員を必要とする大型艦を退役させ、ミサイル艇やら省力化したコルベットに置き換えを行っていたのだ。(これは妥当な判断。日本も艦の省力化を進めている)
が、景気が良くなったととたん、対日戦を意識しすぎて、不要不急で維持費の高い外洋戦力(イージス艦とか揚陸艦とか)ばかり更新してたから、肝心な北朝鮮向けの戦力がどんどん老朽化するというアホな事になっている。
加えて、イージス艦は維持費が高いことで知られている。(元々大型の外洋艦は総じて維持費が高いのだが)
主兵装が高価極まるミサイルと言う時点で当然なんだけど、少し演習でぶっぱするだけで軽く10億円単位の弾薬費が吹っ飛ぶ。
日本のあたご型で、年間維持費は1隻300億円と言われている。
韓国ではイージス艦の十分な維持費を賄えず、ミサイル・セルは半分以上空で、経費削減のために母港からあまり出ないとさえ言われている。
そんな状態で、イージス艦を倍増とか…。
もっとやれ。
次に通貨危機が来ても、日本が韓国を助ける義理は微塵も無いのだから、好きなように無駄遣いして、自分の首を絞めていれば良いと思うよ。

*1:イージスシステムを積んでない。ミニ・イージスと言えば、正しくはノルゥェー海軍のフリチョフ・ナンセン級のみが該当するから