gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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月資源狙い「ウサギ」で先手 中国無人探査車到着 活動スタート - MSN産経ニュース

中国が2日に打ち上げた無人月探査機「嫦(じょう)娥(が)3号」は14日午後9時11分(日本時間午後10時11分)、月面に軟着陸し、さらに15日午前4時35分(日本時間午前5時35分)、搭載していた無人探査車「玉(ぎょく)兎(と)号」を月面に降ろすことに成功、探査車による活動が始まった。無人探査機による月面着陸に成功したのは、旧ソ連アポロ計画で初の人類月面着陸を成し遂げた米国に続いて世界で3番目で、1976年に旧ソ連が打ち上げたルナ24号以来、37年ぶり。中国は宇宙開発大国としての存在感を誇示して国威発揚を図るとともに、月の資源獲得を視野に宇宙権益を確保する狙いがあるとみられる。(SANKEI EXPRESS)
玉兎号は6輪で重量約140キロ、太陽電池パネルを収納した状態で長さ1.5メートル、幅1メートル。主に地球からの遠隔操作で動き、レーダーや撮影装置を備えており、約3カ月間、月面を走行しながら月の地形や地質構造のデータを収集する。嫦娥3号は着陸地点で約1年間にわたり、宇宙観測を続ける。役割を終えた後は玉兎号も嫦娥3号も月に放置され、地球には戻らない。
基地建設構想も
嫦娥とは、中国の伝説で月に住む仙女の名前で、国民340万人のオンライン投票で命名された玉兎とは、嫦娥が飼っていたとされるウサギの名前だ。この2つの名前からは図らずも、これから月の資源は奪い合いになると認識している中国が、その権益を国際ルールができる前に確保しようとする強い意思がうかがえる。
月には将来のエネルギー源として期待される核融合発電の燃料、ヘリウム3や、ウラン、チタンなど、地球では希少な資源が大量に眠っているとされる。しかし、米国もロシアも月に行かなくなり、日本もかつて月への軟着陸を検討したが実現しなかった。
中国は2020年までに、今回、月で採取するサンプルを地球に持ち帰るとともに、独自の宇宙ステーション建設を目標にしている。さらに25年までに有人月面着陸を成功させ、30年以降には長期の有人滞在を可能にする月面基地を建設する構想を抱いている。
技術力アピール
中国中央テレビは15日、着陸の様子を特別番組で報道。新華社は「旧ソ連は(1966年に)12回目でようやく(探査機の)軟着陸に成功した」などと強調し、初の挑戦で成功した中国の技術力の高さをアピールした。また、15日付の北京青年報は社説で「月とその自然資源は人類の共同財産」としつつも、「中国は探査を行い実際の成果を獲得してこそ、月の権益を分かち合う通行証を手に入れることができるのだ」と強調。その上で「月特有のエネルギーと鉱産物は地球の資源の重要な補充になる。21世紀に入り各国が次々と月探査計画を打ち出し、今や、いかに中国の宇宙空間の利益を守るかが避けて通れない課題となった」と主張した。
京華時報は「月にミサイル基地を建設すれば、反撃の心配なく敵の軍事目標を攻撃できる」との専門家の見方を報じた。中国では毛沢東時代から、宇宙開発は軍が主導しており、今後、「中国脅威論」が国際社会でさらに高まることも予想される。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131216/chn13121611200003-n1.htm

現時点だと、月の資源(ヘリウム3、ウラン、チタン)を掘って地球に戻すコストより、海中から半透膜技術で採取したほうがよっぽど安価と言う時点で、「月の資源獲得」は論外でしょう。
あとは、月にミサイル基地を建設したとして、確かに地球から報復攻撃を受ける可能性は低いかもしれないが、撃ったミサイルは全部地球に到達する前に迎撃されるだろJK。
しかも、撃ったのがバレバレだから、即座に本国にぶち込まれるオマケつき。
閑話休題(それはさておき)
少なくとも、人類が地球の資源を食いつぶしてしまうか、今の1/10以下のコストで質量を衛星軌道へ投入できるようにでもならない限り、まともな宇宙開発は進まないでしょ。
ぶっちゃけ、本気で「月の資源獲得」が割に合うなら、米露が40年近くも放置するはずが無いだろうに…。