gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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靖国参拝を米国が許容できない理由 (WEDGE) - Yahoo!ニュース

これ、一見冷静な意見に見えるのが悪質というパターンの記事。
筆者を調べると、強烈な中国寄りの発言しかしない「キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)」の研究員だと判る。
アーリントンと靖国神社が「違う」と「判断する」のは、アメリカ人の自由であるが、それを日本に強要するのは内政干渉に当たる点は何も変わらない。
サンフランシスコ講和条約以降の国際秩序の否定」についても、中国は常任理事国として、多大な利益を受けながら、尖閣諸島に限らず、ほぼあらゆる領土紛争に於いて、その否定を論拠に領有権を主張している。*1
アメリカは何故、共に中国に対して当たるべき、日本だけ目の敵にする必要がある?
加えて、「日本リスク論」と言うが、そもそも国家とは常に自国の利益を最優先に考えるべき存在であり、アメリカも例外では無い。
あらゆる分野で日米の利害が一致するはずも無く、80年代にCIAが日本脅威論でジャパンバッシングを推進したように、最近発覚した日本に対しても諜報活動をしていたように、「アメリカにとって日本は常に一定のリスクがある」のが当然。
「日本リスク論」とか、露骨な反米政権であった民主党政権時代に「強い不信感」の声が上がらなかった時点で、今更としか言いようが無い。
そもそも、オバマは伝統的に日本への当たりが強い民主党の大統領である。
加えて、平和主義が強すぎて、武力を伴う決断では何度も失策を繰り返している外交下手でもあり、尖閣以降の中韓の高圧な態度は、アメリカ政府の日和見が生んだ結果とも言える。*2
ぶっちゃけ、中国との戦争を回避しつつ、日米安保が維持できる程度に日米の距離が開かなければ、来期の目がないオバマを棄てて、残り3年間やり過ごすという選択すらあるのが、今の日本だし。*3
たかが、戦没者慰霊を国際問題同然にしてきた過去の自民党政権と外務省の愚かさもそうだし、未だに対日カードになりうると騒いでるアホな国が多すぎて呆れるとしか。

*1:中国はサンフランシスコ講和条約に批准していない為、同条約を違法で無効とすら主張している。それが中国の尖閣諸島領有権主張の前提になっている

*2:アメリカ軍は中国の軍事的暴挙に即座に対応して頑張っているが、オバマ率いるアメリカ政府が後から中国寄りの発言をして頑張りを駄目にしているパターンが多い。パンダハガーが多いしね

*3:仮にこれから何らかの理由で安倍が退陣しても、自民から次の首相が出る事は確定しているから。ついでに言えば、軍事的に日本を失う事は太平洋の半分を失うのに等しいし、経済的には日本が保有する膨大なアメリカ国債の市場流出を制御できなくなる事を意味する。更に日本の特殊材料やら高精度部品、先端技術が共産圏に流れるようになると、一気にアメリカの軍事・経済優位が崩れ去る恐れすらある。日本はあらゆる意味でアメリカにとっては金の卵を生むガチョウなのだ。それをすてるなんてとんでもない!