gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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飼い犬強奪し、肉売りさばく事件相次ぐ 中国 - MSN産経ニュース

中国で民家の飼い犬を強奪、肉を売りさばく事件が相次いでいる。犬に騒がれないよう小型の弓で毒矢を撃ち込み、素早く殺す手口も横行。毒入りの犬の肉がレストランなどで出回っている危険性も指摘される。
中国メディアなどによると、事件の発生は広東省浙江省などが中心。犬を鉄の棒で殴り殺して持ち去る手口が多かったが、最近はシアン化ナトリウムなど猛毒を含む矢を放ったり、毒入りの餌を与えたりする方法が増えている。1月末に浙江省杭州市の民家の防犯カメラが捉えた映像には、ミニバイクで現れた男が犬小屋につながれたシェパードを毒矢で倒し、持ち去った犯行が録画されていた。広東省韶関市にある約70戸の村では今冬、20匹以上の犬が盗まれた。
犬肉市場では1キロ18元(約300円)程度で売買。強盗団から相場より安く仕入れる業者もあるという。警察当局は、強盗団が売りさばいた犬の肉には猛毒が含まれる可能性があるとして、出所不明の肉を食べたり買ったりしないよう呼び掛けている。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140220/chn14022016120002-n1.htm

なんで、飼い犬を狙うんだ?野良犬はもう食い尽くしたということなのだろうか。
よーし、パパ、日本で殺処分数されてる犬を輸出しちゃうぞー
…と調べてみたら、犬の殺処分数が平成24年度で38,433匹*1…思ったより少ないな。
更に調べてみると、胡散臭いNPOが語弊満載の解説文をつけている記事に到達。*2
その胡散臭いNPOですら、右肩下がりに減り続ける殺処分数という事実を誤魔化す事はできず、20年で1/4以下に減っているグラフが見れる。
ちなみに、この統計のグラフ数値が大幅に誇張されていると判るのは、前述の保健所からの殺処分数とまるでグラフがまるで合わない為である。
※国の統計資料から作成したグラフ

見て判るとおり、最近では犬猫合わせてようやく年20万に足りるかどうか、という数字なのに、NPOの出してるグラフだと2000年以降の終端を見れば、猫だけで25万オーバー、犬も19万近く殺処分されている事になっている。
グラフだけなら、まだマスコミで多用されている軸目盛りが不均衡なだけとかイイワケできるけれど、記事中に具体的に示された平成19年度の数字ですら、水増しされた数字になっているのは如何なものかと…。
ネットの発達した今だからこそすぐバレる嘘を、書かんでも…と思う。
ていうか、よく見たらグラフは2004年までしかなくて、最近10年のデータが全然反映されて無い。
しかも、その場合、むしろ2004年時点の猫殺処分数は238,929匹なんで、25万には届かない。
マジでグラフのデータ元が怪しいんですけど。
なんというか、HPに書かれている活動実績は2009年からなので、その時点でも5年も古いデータで理論展開されても…。
こんな根拠の無い数字が並べられていても、「内閣府特定NPO法人」とか言われると、凄い信憑性があるように見える不思議!
内閣府特定NPO法人って、最大1億までの活動経費が国から出るんですぜ…。
閑話休題(それはさておき)
しかし、殺処分されるくらいなら、売ればいいという発想は、誰でも思いつくらしい。
関連:南太平洋の島国サモア、野良犬対策で「食肉輸出案」も| 世界のこぼれ話| Reuters

[8日 ロイター] 野良犬対策を議論している南太平洋の島国サモアの議会では、野良犬を処分して食肉として輸出する案も一部で検討されている。
提案したToleafoa Faafisi議員は「肉を食肉やソーセージとして利用できる。ヘビや犬、馬肉を食べる国もある」とし、輸出も可能だとの考えを披露。他の議員からの賛同も得られたと話した。
しかし、住民からは「奨励されるべき案ではない」などと批判の声が上がっており、警察相もこの方法は非人道だとして、野良犬対策は「動物保護協会と協力して進めている」と語った。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE93803420130409

が、どの辺りが「非人道」なのかは判らないのだが、反対されている模様。
反対するなら、どんな伝染病を持っているか判らない野良犬の肉なんて、危険なモノを輸出して人間に食わせるなんて、無責任だ。
…というのなら、理解できるんだけど。