gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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UPDATE 1-ウクライナで政権崩壊、大統領代行に議会議長 親欧路線へ| マネーニュース| 最新経済ニュース | Reuters

* 議会議長が大統領代行に
* 大統領選は5月25日
* 米英、ロシアの軍事介入をけん制
ティモシェンコ元首相、暫定首相職には就かない意向
* EU、財政支援と連合協定の調印手続き再開を提案
* ヤヌコビッチ大統領の所在不明 (最新情報を追加しました。)
キエフ 24日 ロイター] - 反政権デモと警官隊の衝突が続いたウクライナで、最高会議(議会)がトゥルチノフ議長を大統領代行に選出し、ヤヌコビッチ政権が崩壊した。大統領代行は、親欧路線への再転換を目指す意向を示した。
トゥルチノフ氏は23日、政治空白でウクライナの分裂を招いてはならないと指摘。ロシアとの関係については「親欧路線を取るウクライナの選択が認められるような平等で良好な関係を新たに築きたい」と述べた。
25日までに就任宣誓が行われ、大統領選が行われる5月25日まで大統領権限がトゥルチノフ氏に移される。トゥルチノフ氏はティモシェンコ元首相の側近。
ティモシェンコ元首相は2010年の大統領選でヤヌコビッチ氏に敗れた後、汚職を理由に2年以上収監されていたが、22日に釈放された。元首相は暫定首相を務める可能性を否定した。
大統領代行は、国民の期待に応え、危機的状況にある経済に対処していくことが求められる。
ロシア語圏のクリミア半島と東部の一部都市では新体制支持派と親ロシア派が対立し、ウクライナの分裂懸念が再浮上している。
ロシア政府の側近は今月、ロシアがウクライナの混乱に介入する可能性を示唆していた。
米国のライス大統領補佐官(国家安全保障担当)は米国のテレビ番組でロシアがウクライナに軍を派遣する可能性を問われ、「それは重大な過ちになるだろう」と発言。「ウクライナの分裂を、ウクライナ自身も、ロシアも、欧州も、米国も望んでいない。暴力が再び起こり、状況が悪化することを誰も望んでいない」と述べた。
ドイツのメルケル首相のスポークスマンによると、首相は23日にプーチン大統領と協議し、ウクライナの「領土の保全」は維持されるべき、との見解で一致した。
また、英国のヘイグ外相はBBCの取材で、ロシアがウクライナ東部とクリミア半島に軍を派遣する可能性について問われると「そのようなことはロシアの国益にならない」と答えた。
米国とその同盟国からなる北大西洋条約機構NATO)がロシアと即座に軍事衝突する可能性は低いが、欧米とロシアがけん制し合う状況は、欧州とロシアに挟まれたウクライナが双方にとっていかに重要かを示している。
欧州連合(EU)はウクライナの新政権に対し、財政支援を申し入れるとともに、昨年11月にヤヌコビッチ大統領がロシアの圧力を受けて凍結したEU連合協定の調印手続きの再開を提案した。欧州委員会のアシュトン副委員長(外交安全保障上級代表兼務)は24日、ウクライナを訪れ、同国経済の支援策を協議する見通し。
米国もウクライナへの財政支援を表明している。
一方、ロシアのシルアノフ財務相は23日、プーチン大統領とヤヌコビッチ大統領が昨年12月に合意した150億ドルのウクライナ向け融資の一環で予定されていた20億ドルのウクライナ債購入について、少なくとも新政権発足まで延期すると述べた。
ロシア政府は23日遅く、首都キエフの状況について協議するため、駐ウクライナ大使を本国に召還したと明らかにした。

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0LT00B20140224

つくづく、日本も移民政策だけはやっちゃダメだと思うわ。
これもまた、移民問題が根底にあるからだ。
ウクライナは元々東欧の端で文化圏としては欧州寄りだが、ロシア人と混交する地域であった。それがソビエトによる併合後はロシア移民が流入し、総人口の2割がロシア人になっているのである。
結果、欧州に近い西側には欧州寄りのウクライナ人(総人口の7割)が、ロシアに近い東側にはロシア人(総人口の2割)が多く住んで、異なる政治的立場を持っているのだ。
総人口の1%も居ない在日朝鮮人の活動で、日本がどれだけ今まで迷惑してきたかを考えれば、2割もの異民族を抱える状態がどれだけ不安定か、言うまでも無いだろう。
ここまで悪化したクダグダはこのあたりを読んできてもらうとして、結局のところ、国家として経済が弱く、自立できない弱さと、欧米とロシアの間で主導権争いさている状況なのが一番の問題。
この問題で頭が痛いのは、欧州および米国は、未だにロシアとの関係が非常に悪く、そして、中露は同じ共産国家としての連帯がありつつも、中ソ対立でも判るとおり、隣接した陸軍大国同士として敵対関係も持っており、アメリカとしては中国と連帯してそこを押し広げて行きたいスケベ心がある点。
結果的に、EUとアメリカは、客観的に見て、「先に武装化した反政府デモに非がある」と考えるべきところを、鎮圧に武力を用いた親露政権であるヤヌコビッチ大統領を非難して、結果的に泥沼化を促進した。
そして、反政府テロによって、ウクライナは権力空白状態となり、事実上のクーデター成功となったのである。
今のところは、欧米とロシアで水面下の綱引きが行われており、ロシアの援助を受けて、ロシアの紐付きで生きていくか、欧米が求めるようにIMFに並んで破綻処理を受け、債務整理の後は欧米にケツの毛まで毟られつつ再出発するか、いっそ東西分裂して21世紀の分断国家誕生となるかの3択となっている。
つくづく、オバマノーベル平和賞受賞者とか、ブラックジョークとしか思えない話。
中国としては「(欧米の支援による)内乱誘発からの国家分裂コンボ」は、成功した前例が出来ると非常に困るので、米露どちらを支持したほうがメリットがあるかを虎視眈々と狙いつつ、分裂だけは避けるように動くんじゃないかなぁ。
もし、この状況で、訪日を削って訪韓するアメリカ大統領そっちのけで、プーチン国賓待遇で首脳会談を設定したら、アメリカは形振り構わない外圧かけてくるだろうな…。
その結果、更に日本をロシア側に追いやってしまう可能性があったとしても、オバマはバカだから…。
まあ、個人的にロシアは全く信用できないと思っているので、ガッツリとロシアと組む未来は避けたいところなのだが。
つか、日本もコレくらいド汚い外交をしれっと出来るくらいにならないと、ダメダヨー。