gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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片山被告を勾留へ PC遠隔操作事件 関与すべて認める:朝日新聞デジタル

パソコン(PC)遠隔操作事件で、威力業務妨害などの罪に問われている片山祐輔被告(32)=保釈、公判中=が19日夜、自ら弁護団に電話をして「自分が犯人です」と話し、10事件すべてについて関与を認めたことがわかった。20日、弁護団が明らかにした。東京地裁は同日午前、片山被告の保釈を取り消した。再び勾留される見通しだ。
片山被告は同日午前11時前、弁護士事務所から東京地検の検事らに連れられて車に乗り込み、その後、地検に入った。
弁護団によると、電話があったのは19日午後9時半ごろ。片山被告は「死のうと思ったが死にきれなかった。先生、申し訳なかった。犯人です」などと話したという。20日朝から弁護士事務所で面会した際も「河川敷に埋めた携帯(スマートフォン)がまさか見つかると思わなかった」と説明。一連のPC遠隔操作事件について「やってみたら簡単にできてしまった」と話したという。弁護団は起訴内容をすべて認める方針に転換する。
一連の事件をめぐっては、今月16日に「真犯人」を名乗るメールが報道機関などに送られてきた。片山被告の無実を示唆する内容だったが、河川敷にスマートフォンを埋める片山被告の姿が目撃されていたことなどから、捜査当局はこのメールは片山被告自身が送ったものだと断定。東京地検が19日、地裁に保釈の取り消しを求めていた。
PC遠隔操作事件では2012年6〜9月、大量殺人や爆破などの予告がメールなどで送信された。当初、警視庁、神奈川県警、大阪府警三重県警が4人の男性を誤認逮捕し、謝罪する事態になった。警視庁などは13年2月に片山被告を威力業務妨害の疑いで逮捕。東京地検は同年6月までに10件の事件で起訴した。片山被告は公判でも「真犯人にPCなどを遠隔操作され、犯人に仕立てられた」などと訴え、逮捕から一貫して無実を訴えていた。
     ◇
《パソコン(PC)遠隔操作事件》 2012年、インターネット上に無差別殺人や小学校襲撃の予告が書き込まれた事件で、IPアドレスなどの捜査をもとに男性4人が逮捕されたが、その後、PCが遠隔操作されていたことが判明。「真犯人」を名乗る人物が弁護士らに犯行声明メールを送り、事件への関与を告白。警察庁が4人の誤認逮捕を認めた。片山祐輔被告は13年2月、警視庁などに威力業務妨害容疑で逮捕され、誤認逮捕につながった事件など計10事件で起訴されたが、一貫して無罪を主張。今年3月に保釈された。

http://www.asahi.com/articles/ASG5N3D1PG5NUTIL003.html

アホだ。
ただ何もしないだけで(推定)無罪を勝ち取り、警察から賠償金取れたのに。
とは言え、この事件で一番マヌケだったのは、すこし泳がせるだけで尻尾を出す程度のヤマだったのに、誤認逮捕に供述書の捏造といった不祥事に焦った警察首脳陣が、物的証拠も無いのに逮捕を強行してしまったが故にここまで引っ張ってしまった件だと思う。引責辞任くらいしろと思う。
もし、証拠が無いから「少し泳がせて現行犯逮捕しよう」とやっていれば、多分とっくに終わって居ただろう。
そもそも、ネットで愉快犯的な脅迫事件でしかなく、実害らしい実害なんて無いに等しい事件だったのに、警察が無能だったばかりに、何人もの無関係な国民が冤罪を擦り付けられ、人生を台無しにされた。
状況を見る限り、事件は切っ掛けでしかなく、誤認逮捕が起きるのは時間の問題だった、という警察の無能が99%くらい悪い、と言う過失割合で。
せめて、「どう考えてもコイツが犯人」なのに「推定無罪を勝ち取った」という十字架を警察に負わせれば、まだ価値があったというのに。
非常に残念な結果に終わったと思う。
唯一メリットがあったというならば、「結局、警察は最後まで自白以外の証拠を突きつけることが出来なかった」という点。
警察のサイバー関連に絡む捜査能力は、未だにお粗末なレベルである、と証明できた。