gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

防衛を巡り同盟国が米国を非難するリスク:JBpress(日本ビジネスプレス)

(前略)
オバマ氏のリーダーシップを密かに中傷してきた政府の多くは、自分たちがトラブルに巻き込まれた時は米国が救援に駆け付けてくれるという想定の下で、自国の防衛にごくわずかしか支出してこなかった。
これは言うまでもなく、米国と北大西洋条約機構NATO)の関係における長年続く恨みの種だ。冷戦時代でさえ、米国政府は欧州諸国のタダ乗りについてよく不満をこぼしていた。ロバート・ゲーツ氏は2011年に国防長官を退任する直前、欧州に厳しい警告を発した。欧州の防衛費が回復しなければ、将来の米国の指導者は「NATOに対する米国の投資のリターンが費用に見合わないと考えるかもしれない」と述べたのだ。
(中略)
フィリピンのベニグノ・アキノ大統領は今年、中国をヒトラーになぞらえ、つい先日本紙(英フィナンシャル・タイムズ)に対して、中国政府は「瀬戸際政策という危険なゲーム」を展開していると語った。だが、フィリピン政府はGDPのわずか1.2%しか防衛費に支出してていない。
(中略)
オバマ批判をせっせと煽り立てることで、一部の同盟国は危険なゲームを繰り広げている。米国は、左派、右派双方の重要な部分が、世界における米国の役割に関する核心的な前提に疑問を投げかける可能性が高い新たな政治サイクルに入りつつある。今は、米国政府が欺かれているという印象を助長すべき時ではない。
(後略)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40837

これ、欧州はともかく、日本に対しては文句を言える筋合いじゃないよね。
憲法9条という呪いを課して、冷戦期では対ソ用として防衛特化の戦力配備までは許容したけれど、90年代はトチ狂ったCIAが日本の貿易黒字を「悪」としてアメリカの敵とした上で、戦闘機開発は妨害し、クラスター爆弾や対人地雷禁止など、有効な装備を保有できなくしたり*1、武器輸出の禁止を徹底させて国内防衛産業を圧迫したりと、日本の防衛力強化への道筋を片っ端から潰して、軍事力の欠如と米国への依存を強めた上で、日本政府に無理難題を飲ませる、という安全保障を人質にした外交を展開していたのだから。
ぶっちゃけ、アメリカが北朝鮮を野放しにした結果として、日本が北朝鮮の核の脅威にさらされ、その一方で日本の核武装は絶対に許さないとしたアメリカが、巨額の開発費負担を無理やり日本に負わせたMD開発も、ある程度の成果が出た今となっては「2兆円ほど投資した価値はあった」と言えるけど、しわ寄せが定数削減に加えて装備更新の遅れに繋がって、日本の相対的弱体化が発生している。
まあ、アメリカとCIAの怠惰のツケは、911で支払う羽目になったけれど、その後にしたって、程なく就任したオバマ媚中外交で、日本の再武装が許される状況とは程遠かった訳だし。
今からでも、アメリカが日本の核保有にOK出してくれるなら、喜んで核保有して対中抑止力になりますぜ?
どっかの嫌米を拗らして媚中に転んだ元外務官僚のように、一番最悪の敵を見間違える訳には行かんし。

*1:これは大陸系の売国奴の暗躍かもしれんが…