gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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東京国立博物館 特別展「台北 國立故宮博物院−神品至宝−」 行ってきた

土日は混雑が殺人的*1過ぎて行く気が起きないから、フレックス勤務というシステムを最大限に利用して行ってみることにした。
幸い、月末に集中した納品は月末にやっつけてあり、レスポンス待ちだった月頭という忙しさの空白スポットだったので、15時半に上がって一路、上野へ。
職場からなので上野までは20分少々であり、16時少し過ぎには東京国立博物館に到着した。
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写真は、何故か途中で撮った地獄の門
特別展当日券(1600円)を購入し、中に入ると、翆玉白菜が展示されている本館と、その他の展示物が展示された平成館とに分かれており、本館の行列は「100分待ち」の看板。
東京国立博物館の閉館は、翆玉白菜の展示期間だけ特別に20時まで延長されており、19:30までに並べば見ることができる翆玉白菜は、とりあえず「後回し」にして、展示物の多い平成館を先に見ることにした。
平成館は入場規制で10分待ちとあったが、行ったときにちょうど列を中に入れている最中だったので、待たずに入場。
順路に従い、大きく4つに分けられた展示スペースを見学していくのだけれど、ぶっちゃけ「書」だけの展示はさっぱり理解できなかったし、青銅器の類は「発掘品」という感じで「神品至宝」とか言われても、考古学的価値だよなぁ…という感じだったのだが、細密絵画やら白磁器、絹糸で作られた刺繍画、紫檀多宝格という宝物のミニチュアを仕掛け箱に収めた宝物類、玉器のあたりになると、文字通りに「神品至宝」という感じに、素人にもわかりやすい「凄み」を感じる物となる。
写真では、大きさがイマイチわからず、 藍地描金粉彩游魚文回転瓶なんかは思ったより小さかったし、白黒の玉で作られた「人と熊」なんかは小さくてガラスケース越しだと細かい造作が見辛かった。
こういう展示に慣れているのか、双眼鏡や単眼鏡を持ち込んで、じっくり見ている人が居たけれど、自分も持ってくれば良かったと思うぐらい、細密絵画とかは細かい描写であり、印刷された写真では分らない凄みがある。
翆玉白菜の列が捌けるまでの時間つぶしでさっと見るつもりが、なんだかんだと2時間近くかけて会場を見て回り、堪能した。
そーいや、書画にやたらめったらハンコが押されているのが不思議だったのだが、歴代の皇帝が「お気に入り」に対して押すもので、場合によっては直接感想を書き込んだりしていたものらしい。
…おおう、自分の所有物だからって、美術品にお気に入りのハンコってのは、現代の感覚からすると、理解しづらいよねぇ…これが「皇帝」クオリティ。
18時過ぎに、翆玉白菜が展示されている本館行列の4列に並ぶと、列は大幅に短くなっており、60分待ちに。
20時閉館であることを考えたら、ギリギリよね…という訳で並んで待つこと20分。
まず、本館内に案内され3列に、そこから行列待機用の部屋でしばし待ち、10分ほどして展示場へと移動開始。
展示場内で2列に整えられ、さらに待つこと20分ほどで、ようやく翆玉白菜に到着。
おお、思ったより大きい、そして思っていたより平べったい(笑)
展示ケースに一番近い場所を1周するまでは「立ち止まるの禁止」で、近くで見る事ができるのは30秒程度だろうか。
その周回ルートの外側に自由鑑賞スペースが設けられており、そこは立ち止まって鑑賞が可能なんだけど、その距離から肉眼でじっくり見るのは、少々厳しい。
という訳で、本日の目標をすべて完了したので1850時。撤収を開始。
…したら、「東洋館」と呼ばれる常設展示の方も、特別展当日券で入れることに気が付いたので、そっちも見学開始。
中はガーラガラで、広いフロアに自分以外の見学者は1人か2人足らずで、下手すると警備のためのスタッフの方が多いんじゃないかという状況(爆)
お蔭で、じっくり見学できた。
こちらは興味があるところ以外はさっと見学したので、1915時には見学終了。
本館の行列を見ると、ほとんどなくなっていたので、最後にもう一度、翆玉白菜を見た。(大体30分待ち)
やはり、平日の遅い時間だと、待ち時間が短くて捗るなぁ。

*1:翆玉白菜の行列が240分待ち…