gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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スカイマーク苦境、存続の危機 「反省している…少し甘く見ていた」 - SankeiBiz(サンケイビズ)

国内航空3位、スカイマークが苦境に立たされている。西久保慎一社長の悲願だった国際線参入に向け発注していた超大型旅客機「A380」6機の代金支払いのめどが立たなくなり、製造元の欧州航空機大手エアバスは売買契約解除を通告。巨額の違約金支払いを求めている。現実に巨額の支払い義務が生じれば経営への打撃は避けられず業界再編に発展する可能性もある。
(中略)
売買契約を結んだ2011年当時は業績が拡大傾向だったことも大型投資への背中を押した。だが、その後の円安による燃料費高騰や相次ぎ参入した格安航空会社(LCC)との競争激化など逆風への備えは十分ではなかった。
スカイマークは今年4月からエアバスと売買契約見直しの交渉を開始。6機のうち2機は受け取り時期を遅らせ、残る4機は無期延期にするよう求めたが、エアバスは難色を示し契約解除の通告に踏み切った。
(中略)
エアバスが求めている違約金支払額は7億ドル(約700億円)と、スカイマーク企業価値を示す株式時価総額(1日終値で約170億円)の4倍余りに上る。
スカイマークは、巨額の違約金請求には「合理性がない」と反発しながらも、エアバスとの関係修復を図り減額を求める方針だ。しかし、エアバスは「契約に基づくあらゆる権利と救済手段を行使する」と、けんもほろろで、交渉は容易ではない。
(中略)
西久保社長は「当面は運転資金があり、危機的な状況ではない」とするが、6月末の手元資金は72億円と、潤沢とはいえない。
(後略)

普通に考えて、公的資金が注入されるか、奇特な銀行が大規模融資でもしない限り、詰んでるでしょ…。
かつてJALが公的資金の投入で救われたけど、新興のスカイマーク公的資金を引っ張れるほど政治屋にぶっといパイプを持っているとは思えないし、リスクを取る事を知らない日本の銀行が、大規模融資なんて、まず無理。
大手2空のどっちかに吸収されて終了だと思うわ。
今回、問題になったエアバスA380は、日本では導入実績の少ないエアバス社の大型ジャンボで、JALもANAも、大型ジャンボはボーイング機のみしか扱っていない。
そこをスカイマークが先駆けて導入したもので、本来ならエアバス社にとってスカイマークは日本市場に食い込むための重要なキー企業だった。
にもかかわらず、エアバス社が巨額の違約金を払うか、他の大手2社の傘下に入るか求める、と言う極めて異例な圧力を掛けている背景には、大手2社にスカイマークごとエアバスA380を押し付けて、無理やり運用実績を持たせる為なんじゃないかと…。
汚い、さすが欧州企業、汚いw
一番悪いのは、見通しの甘かったスカイマークだけど、1機320億円で、6機分だから総額約1900億円の契約で、既に260億円は受け取り済みで、4機キャンセルとは言え、建造着手済みの2機は買うと言ってるのに、大手2社に吸収合併されないなら、全機引き渡し無しで、前金没収のうえ、違約金700億円で計960億円タダゲットというのは、強欲すぎだろ…。