gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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エボラ出血熱 米の警戒レベル「最高」に NHKニュース

エボラ出血熱の患者が西アフリカを中心に増え続けている事態を受けて、アメリCDC疾病対策センターは警戒レベルを最高の「レベル1」に引き上げ、各州の保健当局に、疑わしい患者に対し直ちに隔離措置をとるよう指示しました。
西アフリカでエボラウイルスの感染が過去最大規模で広がっている事態を受けて、アメリCDC疾病対策センターのフリーデン所長は7日、議会下院外交委員会の公聴会で証言しました。
この中でフリーデン所長は、警戒レベルを最高の「レベル1」に引き上げ、200人規模の緊急対策センターを設置して、各州の保健当局に対し、感染が確認された国から渡航してきた人がかぜの症状などを訴えた場合直ちに隔離措置をとるよう指示したほか、こうした国に50人規模の専門家を派遣して、患者を隔離する方法を指導するなど封じ込め対策に当たらせることを明らかにしました。
一方、アメリカの複数のメディアは、リベリアで感染したアメリカ人の医師に対し未承認の薬を投与したと伝えています。
これについてフリーデン所長は投与が行われたことを事実上認めたうえで、「効果があるのかどうかはまだ何も分からず、数人に投与したぐらいで分かるものではない」と述べ、効果や安全性を確認するにはまだ時間がかかるという見通しを示しました。
エボラ出血熱は今のところ有効な治療薬や予防のためのワクチンがなく、WHO=世界保健機関は来週、医学倫理に関する専門家の委員会を招集し、WHOとして未承認の薬の投与を認めるかどうか協議することにしています。
リベリア大使館員の家族退避
エボラ出血熱の患者が西アフリカを中心に増え続けている事態を受けて、アメリ国務省は7日、感染の拡大が続くリベリアへの渡航を控えるよう勧告しました。
そのうえで、リベリアの首都モンロビアに駐在するアメリカ大使館員の家族を国外に退避させることを明らかにしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140808/t10013650251000.html

ちなみに、日本は8月1日付でギニアリベリアシエラレオネコンゴ民主共和国の4か国を「渡航の是非を検討してください」へと引き揚げしたのみ。
これは、危険度カテゴリーで言うとレベル2。下から2番目
アメリカが取った「大使館員の家族退避」はレベル3に該当する内容なので、日本政府の、外務省の行動が如何に危機感に欠けているかが判る
エボラ出血熱パンデミックが日本語記事になったのが7月5日な訳で、英語記事ならもっと以前からニュースになって居たはずだし、とりあえずの危険度UPですら1か月以上経たないと出ないとかね…。
なお、国立感染症研究所で「海外の注目すべき感染症」として、エボラ出血熱の感染拡大を伝える記事*1が載ったのが、5月23日。
その中のリンクとして、厚生労働省検疫所から、西アフリカでのエボラ出血熱の感染拡大を伝える記事が、4月23日付で出されている。*2
つまり、約3か月半前には、政府レベルでエボラ出血熱の問題を認知して居た、という事である。
にも拘らず、対応したのが民間レベルのニュースで騒ぎ出してから、更に1か月後の8月。
これで、エボラ出血熱のウイルス同定を行える国内施設が1つもない状況とか、寒すぎて笑えませんわ。