gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「最新鋭F−35レベル」 …日本、来年1月にステルス機飛ばす | Joongang Ilbo | 中央日報

日本独自の技術で製作したステルス戦闘機F−3(プロジェクト名、心神)が来年1月、初飛行する。毎日新聞は12日、「三菱重工業が日本防衛省の依頼を受けて開発中のステルス戦闘機の試作機を飛ばし、エンジン・システムの作動をテストした後、来年3月末までに防衛省に機体を引き渡す」と報じた。
日本防衛省はその後2年にわたり実戦を仮想した試験飛行を繰り返し、敵の探知を避けるステルス機能などを検証する計画だ。ステルスは敵のレーダーから出る電波を他の方向に反射したり吸収する方法で敵陣に入り、作戦を展開できる。
攻撃用ではなく偵察用として使われた第1世代(1966年に開発されたSR−71ブラックバード)、攻撃機能が追加された第2世代(1981年に開発されたF−117ナイトホークなど)に続き、現在は最先端電子装備を備え、空を自由に飛行して攻撃する第3世代(F−22ラプター、F−35など)まで進化した状況だ。
日本が独自のステルス戦闘機開発に本格的に着手したのは2009年。当時、日本は世界最高のステルス機能を備えた米国のF−22戦闘機を導入する方針だったが、米国側が情報が流出する恐れがあるとして日本への輸出を禁止した。当時から日本政府は「防衛力を強化するためには結局、独自の技術の蓄積が必要だ」とし、2009年に総事業費392億円(約3950億ウォン)を投入し、ステルス戦闘機の開発に動いた。日本はその間、米国と共同開発した戦闘機F−2を製作した経験はあるが、F−2の生産が2011年を最後に中断したことで、「国内防衛産業の生産基盤および技術を維持して向上させる必要がある」という主張も提起されてきた。
今回初飛行する「日本産ステルス」のすべての関連技術は、三菱重工業をはじめ、富士重工業、IHIなど日本企業が開発した。毎日新聞は「日本航空自衛隊が現在保有する戦闘機のうちF−2が2030年ごろから退役し、後続機を選定する時、日本産ステルスを選択の代案に追加するというのが日本政府の構想」と伝えた。
日本政府は日本産ステルス試作機の諸元について全長(約14メートル)、全幅(約9メートル)、全高(約4メートル)を明らかにしただけで、飛行距離・速度など具体的な内容は公開を避けている。同紙は「“日本ステルス”は航空自衛隊に近く配備される米ロッキード社の最新鋭F−35ステルス戦闘と同じ水準の性能を備えようとしている」とし「レーダー上で(戦闘機が)直径10センチほどの物体と認識される程度の水準になるだろう」と説明した。
ただ、日本産ステルスが実用化されるまでにはまだいくつか障害がある。試作機を作ったが、追加で実用化のための開発費が5000億−8000億円ほどかかるうえ、高度な飛行性能を確保しなければならないからだ。このためステルス独自開発よりも「国際共同開発をするべき」という声も少なくない。
日本防衛省は来年初めに試作機が引き渡されると、機体軽量化、エンジン小型化など性能をどれほど改善するべきかを点検し、費用や効果を総合的に分析した後、日本産ステルスの実用化が可能かどうか最終判断する方針だ。一部では、日本独自のステルス開発が中国が推進中のステルス戦闘機(殲20、31)開発を意識したものと解釈されている。
また、安倍内閣が「武器輸出三原則」を公式廃止したのに続き、集団的自衛権の行使を容認する中で出てきたステルス戦闘機の開発は、日本の軍事大国化を加速させるという懸念をもたらしている。

http://japanese.joins.com/article/852/188852.html

どこもかしこも間違いだらけで、突っ込み所が多すぎる。
まず、根本として、ATD−Xは技術検証機で、F3ステルス戦闘機の試作じゃねぇって、一体何時になったら理解できるんだ、半島のヒトモドキは。
ついでに言うなら、心神の元になってる実物大RCS模型は2005年にフランスで試験しており、ステルス技術に関する研究は00年代初頭にはとっくにスタートしている。
この実物大RCS模型について、2005年には情報公開もされているのだが…。
2009年ってのはF22取得に向けた交渉の一端として情報を多めに公開した年でしかない。
ATD−Xの諸元についても、単に搭載予定の試作エンジン出力から導き出された機体規模で、別にこれがF3の要求諸元って訳でもない。
そもそも、搭載予定の試作エンジンXF5−1にしても、推力が5トンと小さいのは、元々が技術検証用の試作エンジンだから予算的にそうなっただけだし、国内でそれ以上の推力のエンジンをテストできる設備も無いからだ。
本格的なF3開発がスタートすれば、15トン級までなら出せるとIHIもお墨付きを出している訳で、双発なら30トン。これはF15級の機体規模まで開発できる。
その時に、わざわざ小柄なATD−Xのサイズに拘る必要性は無い。*1
加えて言うなら、2005年の実物大RCS模型時点では、「中型の鳥のサイズくらい」で、コインサイズのF35に比べると劣るRCSで、いきなりF35に匹敵とか、フカした事は無いはずなんだが。
最後に開発経緯と輸出に関しても、F3はF22が買えず、F35では満たせない日本のドクトリン要求を満たす戦闘機が欲しいと言う話からスタートしており、F35という安価で高性能なマルチロールステルス機がある市場に、日本製の空戦特化したF3が売れる可能性は低い。
何故なら、双発機で運用コストが高いだろうF3と、F35では価格競争で勝負にならんのだし。

*1:むしろ内臓ウェポンベイの配置から大型化は必須だろう