gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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US Navy: F-35C後継の次世代艦上戦闘機「FA-XX」の開発計画を来年度から始動 - BusinessNewsline

U. S. Navyが現在開発中の艦上戦闘機「F-35C」に代わる次世代機種「FA-XX」の開発計画を来年度から開始することが9日に行われた関係者の発言により明らかとなった。
Flightglobalの記事によると、次世代機種は既存のF-35CかF/A-18E/Fを改造する。もしくは、全く新しい機種を新たに開発し直すことなどから検討作業が着手されることになるとしている。この新しい次世代機は2030年以降の運用開始が見込まれている。
仮に次世代機として既存のF/A-18E/Fに改造を加えるという選択肢が選ばれた場合には、F/A-18E/Fにステルス能力とインレットを拡張することを可能にしたGEのより高出力のエンジンを加えることになるだろうと記事では述べている。
他方、F-35Cに改造する場合には、エンジンの空気圧縮比率かバイパス比率に変更を加えることによってエンジンの効率性を更に向上させるといった案が検討されている模様だ。
また、2030年以降から運用となるFA-XXの配備により、現行のF/A-18E/FとEA-18Gの2機種については退役となり、後継機種で置き換わることになるとも記事は伝えている。

http://www.businessnewsline.com/biztech/201409092148200000.html

F/A−18E/F…スパホは95年初飛行の、戦闘機としては4.5世代機に該当し、F2とほとんど同時期の開発で、機体の開発時期から見た25年サイクルの航空機開発を考えた場合、確かにそろそろ次の開発を考えなければならない時期だったりする。
実際、日本でF2後継の線でF3開発が囁かれているのは、そういう時期だからだ。
…んが、日本の様に陸上機3機種体制じゃなくて、アメリカの海軍機はF14とF18が併存していた冷戦期はともかく、F18の高性能化で艦上戦闘機と艦上攻撃機を一本化が進み、A4スカイホークの退役で完全にスパホで統一されている「1機種体制」。
F35Cも形式はF(戦闘機)だけど、海軍要求は当然F/A(戦闘機/攻撃機)のマルチロールになっていて、スパホの後継がF35Cという路線が既定になっている以上、スパホの開発時期を基準に次世代艦上戦闘機の策定…なんてのは、明らかに気が早すぎると思う。
2030年と言えば、米軍でもF35による現行機の置き換えが済んで、初期型の改修がスタートするくらいのタイミングであり、次を考える適切な時期を言うなら2025年頃の筈じゃないかな。
どうにも、F35に関して米軍内でも相当な不信があるんじゃないかと邪推。
もしくは、2030年頃には「戦争がある」と考えて、次世代開発を前倒ししているか…。
…その場合、相手は2025年頃に極東地域においてアメリカの軍事力を凌駕する予定の中国しかありえない訳だが。