gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ひまわり8号 打ち上げ成功 NHKニュース

観測や予報の精度の向上につながると期待されている次世代の気象衛星「ひまわり8号」は7日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット25号機で打ち上げられました。
ひまわり8号は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました。
「ひまわり8号」を載せたH2Aロケット25号機は、午後2時16分、ごう音とともに発射台を離れました。
青空が広がるなか、補助ロケットや1段目のエンジンを切り離して上昇し、打ち上げから27分57秒後、ひまわり8号を予定どおり高度およそ260キロで地球を回る軌道に投入しました。
H2Aロケットの打ち上げ成功は、これで19機連続となり、成功率は96%に上がりました。
ひまわり8号は、現在の気象衛星よりも観測技術やデータの処理能力が格段に上がり、台風や集中豪雨をもたらす積乱雲が急速に発達する様子を詳細に把握できるようになるなど、観測や予報の精度の向上につながると期待されています。
今月16日ごろには高度3万6000キロの静止軌道に入り、観測機器や画像を地上に送るシステムの試験をへて、今のひまわり7号が役割を終える来年の夏ごろに、運用を始める予定です。
打ち上げ後の記者会見で気象庁の藤村弘志観測部長は「大きく一つの山を超えたかなと思う。最近の局地的な短時間の豪雨で積乱雲の発達を把握するには、現在の観測頻度では不十分で、ひまわり8号で頻度が上がると迅速に把握できるので、防災に生かしていきたい」と話しています。
大気中の水蒸気の量 立体的な観測可能に
今回、打ち上げが成功した気象衛星「ひまわり8号」は、大雨がどこで降るかを予測する際などに重要な大気中に含まれる水蒸気の量を立体的に観測できるとみられ、予報の精度の向上につながると期待されています。
大気中の水蒸気は台風や積乱雲などが発達するかどうかに大きく影響する要因の一つで、現在の「ひまわり7号」では、大気中の水蒸気が出す赤外線を観測して、水蒸気が多い場所を白く、少ない場所を黒く表示し、「水蒸気画像」として公表しています。
しかし、捉えることのできる赤外線の波長は1種類で、観測できるのは高度7000メートルから8000メートル付近と比較的高層に限られていました。
一方、ひまわり8号は、撮影できる赤外線の波長が3種類に増えるため、高度3000メートル前後の大気中の水蒸気の量なども新たに観測できるようになるということです。
これによって大気中の水蒸気の分布を立体的に把握できるとみられ、予報の精度の向上につながると期待されています。
気象庁が行ったシミュレーション画像では、下層の水蒸気が黄色で表示され、日本や赤道の近くでは、下層の水蒸気の量が多く、雲が発生しやすい状態であることが分かります。
気象庁気象衛星課の島津好男課長補佐は、「空気の中の水蒸気の様子は、大雨がどこで降るかなどの予測に非常に重要だ。立体的な水蒸気の情報が得られるのは、天気予報の改善にも役立つと期待している」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141007/j66567910000.html

少し古いニュースだけど…最近は忙しくて打ち上げチェックとか無理でした。
台風が多い日本では、「生命線」とも言うべき気象衛星なのに、予算集めが大変で、6号と7号は気象衛星単独としての衛星でなく、多目的衛星として他の省から予算を出してもらわなければ打ち上げすら出来ず、気象衛星としての設計寿命を4年以上もオーバーして、ようやく後継の気象衛星を打ち上げられた、と言うていたらく。
衛星本体と打ち上げ費用コミコミで550億円だが、設計寿命5年で割って、年間110億円ぽっちで、台風や災害情報をいち早くキャッチして、対応して被害を減らせると言う「未然に防がれる為、数値として出て来ない経済利益」は、年間で数千億単位なのに、評価されずに資金投入も乏しいってのは、日本政府が文系馬鹿によって運用されている問題の根本の一つだよなぁ…。
ついでに言えば、日本の気象衛星の情報は、無償でアジア各国に提供されており、経済発展前の中国や韓国は、自前の気象衛星を持たなかった(中国は1988年、韓国は2010年まで自国の気象衛星を持たなかった)為、その恩恵を多大に受けていて、外交カードにすらなって居たんだけど、全方位土下座外交の日本政府はカードを生かすどころか腐らせていた罠。