gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

米ロケットが爆発、打ち上げ直後に - IBTimes:世界の最新ビジネスニュース

米航空宇宙局(NASA)の施設から打ち上げられた米民間宇宙企業オービタル・サイエンシズ社の無人ロケットが、現地時間28日夕、打ち上げ直後に爆発し、炎上した。
国際宇宙ステーション(ISS)へ食料や実験機器などを届けるため、バージニア州ワロップスにあるNASAの施設から打ち上げられたロケット「アンタレス」。しかし打ち上げから6秒後、エンジン付近から爆発が起こり、発射台の上に墜落した。
このロケット爆発によるけが人は出ていないと発表されている。
爆発の原因はまだ明らかになっておらず、オービタル・サイエンシズ社もNASAも、原因の早期解明に努めると述べている。
「アンタレス」は無人補給機「シグナス」を載せて、6人が長期滞在しているISSに物資を届ける予定だった。

http://jp.ibtimes.com/articles/62431/20141029/32405.htm

ある意味、これもまたアメリカの凋落を示すニュースだと思う。
議会は、「予算さえつければいつでも開発できるから」と、研究機関や新規開発予算をカットし続けてきた訳で、そんな状況では当然のように技術の継承も滞る。
しかも、民間委託と言う、技術の移管を含めたプロジェクトを、全盛期でもない硬直した官僚組織化したNASAがやって居れば、まあこんな事も普通に起こるよね。としか。
ちなみに、日本も全く他人事じゃなくて、JAXAへの統合と予算の実質削減が続いて、JAXA内で組織の硬直化・老朽化が懸念されるようになって久しい。
せめて、アメリカのように宇宙開発が軍事予算からも出るような状況になって居るならともかく、日本の宇宙開発は「潜在的保有国としての必要な投資」から「先進国の道楽」へと堕しつつある状況。
ぶっちゃけた話、宇宙開発先進国で、ロケット開発が軍事と完全に切り離されているのは、日本だけ。
にもかかわらず、商業衛星打ち上げ市場に食い込めるほどローコストでもなく、純学術衛星の打ち上げすら多い訳でもない。
次世代ロケットも、国としてのビジョンが見当たらない、「無難」なものだし。