gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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はやぶさ2 打ち上げ成功 NHKニュース

4年前、世界で初めて小惑星の微粒子を地球に持ち帰った日本の探査機「はやぶさ」の後継機、「はやぶさ2」が3日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。
はやぶさ2」は午後3時10分ごろ、予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました。
はやぶさ2」を載せたH2Aロケット26号機は、午後1時22分、打ち上げの5秒前に1段目のメインエンジンに点火され、ごう音と共に発射台を離れました。
補助ロケットや1段目を切り離して上昇し、打ち上げからおよそ1時間47分後の午後3時10分ごろ、「はやぶさ2」を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功しました。
はやぶさ2」は、2003年に打ち上げられ、地球から3億キロ離れた小惑星イトカワ」から、たび重なるトラブルを乗り越えて、4年前、地球に帰還した「はやぶさ」の後継機です。
前回の「イトカワ」とは違う水や有機物を含む別の小惑星から石や砂を地球に持ち帰り、太陽系が誕生した当時の姿や生命の起源を探る計画です。
本体は、高さが1メートル25センチある箱形で、2つの円形の通信用アンテナや太陽電池パネルが取り付けられているほか、動力源の「イオンエンジン」は前回のはやぶさより推進力や耐久性が増しています。
また、「インパクタ」と呼ばれる今回新たに搭載された装置は、金属の弾丸を秒速2キロという高速でぶつけるもので、小惑星内部の物質を採取するのに使われます。
はやぶさ2は、このあと、3年半の歳月をかけて目的の小惑星にたどり着き、東京オリンピックが終わったあとの2020年12月ごろ、小惑星の石や砂が入ったカプセルを地球に帰還させる予定です。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141203/k10013688691000.html

打ち上げ成功はめでたき事なれど、日本の宇宙開発は完全に軍事とは切り離されて居る弊害で、日本の宇宙開発には国としてのビジョンが無い状態で進められている。
実の所、小惑星探査に関してはやぶさの成果は偉大であり、先駆的ではあったが、日本の宇宙開発全体で言えば、小惑星探査より優先すべき技術検証衛星は、いくらでもあると言う状況なんだけど、まともに予算が付かないから…。
正直、軍事転用…というか、先進国の軍備として必須の軍事衛星を持たない先進国の軍隊って日本ぐらい。
具体的に言うと、G8の中で、アメリカと軍事的に癒着しているカナダを除いたすべての国の中で、日本の軍事衛星保有数は最低であり、中国と比べて1/10となっている。*1
そもそも、「情報収集衛星」だって「内閣府」が管理している為、本来なら軍事衛星とは言えないんだけど、中韓に対して日本に有利な事はすべて軍靴(ぐんくつ)の音に聞こえる精神疾患もちが騒いで「事実上の軍事衛星」とか言い出してるから、軍事衛星にカウントされている。
…でも、予算は内閣府経由で支払われてJAXA経理だから、見かけ上JAXAの予算が増えてしまい、何故かJAXAの予算がその分カットされてしまったという、いわくつきの軍事(笑)衛星で、自衛隊はこれについて直接的な権利を持たない。*2
なお、この情報収集衛星のお蔭で、技術検証衛星の打ち上げが大幅に削減されることになった点でも、ろくでもない軍事(笑)衛星と言える。
軍事衛星だってんなら、所轄は防衛省で、かつ防衛費でやれよと。
ちなみに、既にレーダー衛星は4号、光学衛星は5号まで打ち上げられており、うち実証衛星2基と打上失敗した2基を含めると、7基もの衛星が運用停止・再突入処分されている。
偵察衛星は空気抵抗のある低軌道を周回する上に、撮影の為に軌道遷移する為の推進剤消費などもあるから、寿命が2年程度しかないので、常時4基飛ばしておく為には、毎年1基以上打ち上げ続ける必要があるんだよね…。

*1:尤も、アメリカ104基、ロシア58基、中国40基の3か国が飛び抜けて多く、他の8か国の合計でも中国1国の衛星数より少ないんだけど…。とはいえ欧州という括りだと26基となるので、十分な数になる。そう考えると、極東の日本単独で4基というのが、如何に少ないかが判るだろう

*2:情報収集衛星運営委員会の一員でしかなく、他の省庁と利用について協議して使う