gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ウクライナ、革命の高揚感の後の厳しい現実:JBpress(日本ビジネスプレス)

ウクライナって、巨大な勢力均衡(バランス・オブ・パワー)の境界線に立地している為、その不自由さの代償として巨額の利益を得ておきながら、ブツブツと文句を言って不満を垂れつつも、その巨大な既得権益を手放す気の無い、某半島国家とか、某米軍基地のある島の地主とか、某歴史しか取り柄の無い破綻借金国とかと同じ腐臭を感じるんだよね。
ウクライナの場合、平地が多い地形で、肥沃で広大な農地を持つ、豊かな土地である。
そんな国が、欧州とロシアと言う巨大な勢力均衡(バランス・オブ・パワー)の境界線上にあったら、当然のように奪い合いになる訳で、ロシア帝国、旧ソビエト施政下のウクライナは、悲惨としか言いようがない状況であった。
ただ、不幸中の幸いと言えたのが、漢民族の残忍な民族特性に基づく、民族浄化(ホロコースト)のような行為が積極的には行われず、ロシア人入植とか、文化同化といった政策がメインだった*1お蔭で、ウクライナ人というアイデンティティーに基づく独立運動が発生する余地が残された点と言える。
だから、ソビエト崩壊時に、さっさと独立を選べた訳である。
…ここまでは、ウクライナ人大変だった、独立おめでとう
と言えるのだが、独立した後が問題だった。
ソビエト…もとい、ロシアにとって、軍事的にウクライナは極めて重要な土地である。
単純に、欧州に対する「壁」という防衛要地としての価値に加え、数少ない不凍港である黒海に面する土地であり、黒海艦隊と呼ばれる、対欧州戦力の戦略拠点でもある。
そんな重要拠点だったから、ソビエト時代には膨大な設備投資が行われ、世界トップクラスの軍需企業が軒を並べる先進工業地帯でもある。
ペレストロイカで独立までは許したけれど、自由主義陣営として西側へ付く事まで許容できない。
ロシアは、エネルギー供給の優遇などして、親ロシア政権樹立の工作が熱心に行われたのだが、オレンジ革命が勃発。
欧州側へ大きく擦り寄る形となり、ブチ切れたロシアはエネルギー供給の優遇を停止。
慌てたウクライナは、ロシア寄りの大統領へと首を挿げ替え、エネルギー供給は元通り、親ロシアに舵を切ったかに見えた…。
んが、欧州…というかフランスとイギリスの支援を受けた武装反政府組織によるクーデターをきっかけとして、「2014年ウクライナ内戦」勃発。
ウクライナの再統合を諦めたロシアは、さっさと自分たちに必要な土地を切り取って、ウクライナへのエネルギー供給の優遇を停止した。
そして、いまここ。
である。
そんなに欧州が大好きで、ロシアを嫌っているなら、最初からエネルギーで依存するべきではなかったし、エネルギー依存に対する解決策もなしに、クーデターなんて起こすべきじゃなかった。
そして、資金や武器まで与えて、クーデターを煽ったくせに、欧州通貨危機以降、金の無い欧州諸国はウクライナへの支援は殆ど行っていない。
さっさとIMFへ並ぶように指示した程度である。
この辺り、世界でも上位の経済国になるまで、金・モノ・技術に至るまで、散々支援してくれたアメリカや日本は死ぬ程大嫌いだけど、過去半万年ほど奴隷として搾取し、今は反日・反米を煽るけれど、具体的には何も支援してくれない中国には尻尾を振る某半島国家にそっくりだと思う。
まあ、それでも、ウクライナ人の最大の不幸は、その隣に、日本ではなく、欧州とロシアがあった事だろうな。
もし日本の隣にいたのなら、最低でも韓国程度の経済発展は見込めるくらいに支援されていただろうから。

*1:実質的なジェノサイド認定されるほど酷い政策失敗による大飢饉が2度もあったが…