gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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アジアで積み上がる債務、成長へのリスクに - WSJ

【ソウル】アジア諸国金融危機の際、成長を維持するために大量の借り入れを行った。だが、世界経済の回復をよそに、そうした習慣を断つことができず、今ではその後遺症に悩まされている。
消費者や企業が債務返済に注力する中、アジア全域で経済成長が急減速している。中央銀行は利下げや通貨安誘導を行っているが、経済は上向いていない。需要は弱いままで、賃金は停滞し、物価の伸びもさえず、借入金の返済はいっそう難しくなっている。
こうした傾向は、アジアの経済見通しを著しく損ない、世界の成長率を押し下げる恐れがある。
(中略)
過去7年間で増えた世界の債務は半分を新興国が占め、その大部分がアジアだった。マッキンゼー・グローバル・インスティテュートによると、2007年以降に増えた世界の債務の約3分の1は、中国によるものだけで占められている。
(中略)
アジア金融危機で痛みを味わった域内諸国は、借り入れに慎重を期していた。世界金融危機の際は、経済成長を維持するとともに、他国にとって緩衝材の役割を果たすために借り入れが許された。だが、危機が去った後も、アジアでは借り入れが続いた。
(中略)
目先のリスクとして最も大きいのは、米連邦準備制度理事会FRB)の利上げだ。アジアからの資本流出を招き、株式や債券価格を圧迫し、借り入れコストの上昇や為替市場の乱高下を招く恐れがある。東南アジアでは、自国通貨建ての融資の大部分が、非常時に素早く資金を引き揚げる外国人投資家によって行われている。
韓国はアジアの問題の縮図と言える。
(中略)
マッキンゼーによると、韓国の債務は国内総生産GDP)比286%と、世界の上位20カ国に入る。家計債務のGDP比率は81%で、米国をやや上回るという。
(後略)

http://jp.wsj.com/articles/SB11350573174384774502804580595363107051560

日本のデフレ、ゼロ金利政策が日本以外の世界各国を好景気にしていたように、アメリカの大規模な金融緩和は、アジアの新興国が米ドルを低金利で借りる事が出来るばかりにガンガン借りて、アメリカの下支えになって居た半面、借金まみれになった、と。
アメリカは追加の金融緩和を否定しているので、リスクとして挙げられているFRBの利上げは時間の問題でもある。
残る日本も、アメリカが利上げすれば追加の緩和なしでも円安になるので、日銀からも追加緩和される可能性は低い。
まあ、しゃあないよね。