黒色中国さんによる中国のお話(Ver1.1) - Togetterまとめ
この人の発言は、割と中国に対してチクリと痛い皮肉が多いので、ガチガチの親中とは全く考えていないし、一連のツイートを読んで面白い知見と意見で、自己矛盾も無く、筋が通っていると思う。
ただ、
(前略)
http://togetter.com/li/853420?page=2
過去に遡ると、ロシアに取られた中国の領土は結構ある。でも、それを「領土完整」の対象にしない。それをやると、安全保障のリスクが拡大してしまうので。中国の「失地回復」は、非常に選択的、戦略的と言えます。
(後略)
と言う発言が示す通り、「失地回復」という言葉自体が「戦略的な侵略・領土拡張」の「口実」と受け止めれば、台湾の次は沖縄・尖閣、その次は日本*1と発展的にエスカレーションしていく、と周辺国が懸念するのもまた当然なんだよね。
少なくとも、「国民の生命財産の保護」を史上命題に掲げる日本政府は、その「最悪」に備える義務が国民から課せられている訳で、「中国の発言と行動を見れば、日本本土までは攻めてくる可能性は低い」と言われた所で、「沖縄や尖閣諸島に住む国民は見捨てる気か」という話でもある。
あり得ない仮定だけれど、沖縄県民全員が中国への帰属を望んで、平和裏に沖縄・尖閣の日本離脱が出来たとしても、「これで中国の失地回復は済みました」と無防備マン宣言は出来ない。
やってしまったら、むしろ中国の侵略意欲を刺激して、戦争を誘発してしまいかねない。*2
「犯罪(戦争)が起こりやすい環境を、わざと作る」のも、一種の犯罪(戦争)幇助なんだ…という知見があれば、鳩山や菅がのうのうと何の責任も取らずに元首相の肩書付けて歩いてるのは不思議だと思う筈だし、安倍首相の行動を頭から否定するような人達も減るんだけど、何故かマスコミは伝えないんだよねぇ。
少なくとも、この論理展開の中に「中国は悪い国だから必ず日本に侵略してくる」という「決めつけ」は不要で、ただ「日本は、政府としての義務に基づき、未来に必要な備えをしている」という話にしかならない。
…そもそもの話、
中国人民海軍の偉い人が「ハワイにも中国の領有権を主張できる」と言い放って、即座にアメリカ国務長官に「なら国際司法裁判所で裁判してみるか？ゴルァ」されたという話を知って居れば、どう考えても、ねぇ？
