gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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アメリカは何でロシアのシリア空爆を批判してんの? : 大艦巨砲主義!

スレにも書かれているが、アメリカが反アサドで、ロシアが親アサドの立場で武力介入しているから。
ロシアはイスイス団だけじゃなく、反アサド組織も標的に空爆している。
正規軍が投入されていないのと、地上戦が無いだけで、実質米露の代理戦争になってるのが現実。
不毛なのが、正規軍派投入できないけどアメリカはPMCとかを平然と現地入りさせている訳で、当然だけど、死者も出ている。
更に不毛なのが、この介入でどの勢力が勝っても、強力な反米反欧政権が誕生する事が確定している点。
実は、アサド政権は、アラブの春が起きる2010年の前、2009年にはオバマとの対話路線へと踏み出し、関係改善の兆しがあったのだ。
つまり、アメリカは自ら対話の余地があったアサドを切り捨て、対話の余地が無い反アサドテログループへの支援をするというマヌケな立場に居るのだ。
関連:よくわかるシリア内戦 - 2chコピペ保存道場
この画像は非常に分かり易い。
イスイス団が周囲全部から憎まれ、敵視されてるのに潰しきれないのは、このアホらしい米露対立で、対イスイス団の足並みが揃わないから。
アメリカが本気を出せば、アサドもイスイス団も独力で捻り潰す事が出来るんだけど、中東では全部から嫌われているアメリカなんで、やるメリットが乏しい。
この件は最初から(アメリカに利が無いので)無視するか、逆に(正義の御旗を振って)積極介入する2択だったのに、腰抜けオバマが中途半端な対応したばかりに、ここまで拗れた、ともいえる。
もちろん、一番悪いのはイスイス団で、こいつらが居なければもちっと状況はすっきりしてたんだけど。