gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「日本には戦車不要論」厨がいるけど、どちらかといえば対戦車ヘリのほうが不要だよね?:黒マッチョニュース

防衛省が戦闘ヘリコプターの発注を計画の途中で中止したことを巡り、発注を受けた富士重工業が開発にかかった初期費用を国に求めた裁判で、最高裁判所は上告を退ける決定を出し、国に351億円余りの支払いを命じた判決が確定しました。
防衛省は戦闘ヘリコプター「AH64」62機を導入する計画を立て、ライセンスを持つ富士重工業に発注しましたが、10機が納入された時点で中止しました。
富士重工業は開発にかかった初期費用を防衛省から分割で受け取っていましたが、発注を中止されたあと、残りの支払いを拒まれたため、351億円余りを国に求める訴えを起こしました。
1審は訴えを退けましたが、2審の東京高等裁判所は「これまではすべての防衛装備品のメーカーに初期費用が全額支払われていて、国にはメーカーからの信頼を守る義務があった」として、国に351億円余りを支払うよう命じる判決を言い渡しました。
これに対して、国が上告していましたが、最高裁判所第2小法廷の小貫芳信裁判長は17日までに上告を退ける決定を出し、国に初期費用の支払いを命じた2審の判決が確定しました。
国に支払いを命じた判決が確定したことについて、防衛省は「国の主張が認められず厳しい判断が示されたものと受け止めています」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151217/k10010344261000.html

これは残当
むしろこの件で上告した事も、日本と言う国がどれだけ私企業に甘えた体質だったかが浮き彫りになっただけと言う。
今より政治的に自衛隊がずっとずっと弱い立場の時に起きた事件だったけれど、逆に言うならそんな立場の自衛隊に協力してくれた企業に恩を仇で返すような所業であり、これを決定した当時の防衛担当者は責任を取って欲しいレベル。
あと、戦車も対戦車ヘリも機動戦闘車も必要でFA。
対戦車ヘリは海岸線の長い日本で、敵上陸地点での緊急迎撃を行い、後続戦力の到着まで時間を稼ぐ役割。
対戦車ヘリが無ければ、海自の防衛線を抜けて着上陸した敵に対して、敵陣地が構築される前の迎撃戦闘が出来ず、時間稼ぎが難しい。
逆に戦車が無ければ、上陸した敵を押しつぶす装甲と火力が足りない。敵陣地が構築されてたら、機動戦闘車とかでは色々と足りない。
機動戦闘車は、対戦車ヘリと戦車の間を埋める装備であり、これはこれで必要。
追記:
この件はどうも自衛隊が悪い、と言うより、防衛予算を一方的にカットした財務省が主犯で、自衛隊側は最初から支払う意思があったらしい。
しかし、財務省が作り政府が承認した削減予算に自衛隊が文句を言う事も出来ず、結果的にこの問題になったという。
そして、この裁判で自衛隊が泥を被る代わりに、国…というか財務省に「裁判所の判断」という理由が出来たから富士重へ支払ってくれ、というスケープゴートになった、という見方をするのが正しいらしい。
消費税増税と言い、つくづく、日本の財務省は、ロクな事をしないくせに、責任は絶対に取らないという体質が問題だと思う。
解雇と言う意味じゃなくて、物理的な意味で首してもいいんじゃないかと言うぐらい罪深いと思うわ。