gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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トヨタを嘲笑うテスラの強気 「水素社会など来ない」:日本経済新聞

向かうところ敵なしのトヨタ自動車にかみついている相手がいる。電気自動車(EV)で急成長する米テスラ・モーターズ最高経営責任者(CEO)、イーロン・マスクだ。狂気をも感じさせるスピードと規模で事業を拡大するマスクはトヨタなどが提唱する「水素社会」は来ないと断言する。
■マスクがけんかを売るわけ
「どうして自社以外の技術を攻撃して対立をあおる必要があるのか。水素社会はまだ始まったばかりで、判断は早計…
(後略)

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO96105360U6A110C1000000/

トヨタが世界初のハイブリッド車を出し始めた頃にも、欧米の自動車メーカーが揃って馬鹿にしてたな。
結果、ハイブリッド関連の知財は根こそぎトヨタをはじめとした日本企業に独占され、原油高と環境問題への関心の高まりと共にエコなハイブリッド車が馬鹿売れし始めると、慌ててハイブリッド車を作ろうとしたものの、日本の知財を回避して作るのが不可能と判明、仕方なくクリーン・ディーゼルという虚像を生み出し、データを改ざんしたり不正プログラムを使ったりしてまで、ハイブリッドに対抗してクリーン・ディーゼルを売ろうとして、自爆したどっかの先進国があったっけなぁ(藁)
…とはいえ、原発が停止し原油安が進む現状は、水素燃料の普及に必要なインセンティブが全く足りていない
ハイブリッド車が実際に売れるまで時間が掛かったように、日本で水素燃料車を普及・発展させつつ、時期が来るのを待てばいいんじゃないかな。
なお、水素燃料車に悲観的な技術的理由を挙げて、ハイブリッドと水素燃料じゃ素地が違う、水素燃料は普及しないと考えている人は多いが、かつての大戦がエネルギー問題に端を発していた事、戦前から日本が国内で再利用可能なエネルギーの確保にどれだけ血道を上げてきたか、悲願だったかを理解していれば、多少の経済的マイナスなら飲んでも水素燃料と化石燃料の併存は進めていくだろうし、技術的な進歩や、原油情勢の変化で水素燃料の優位が出てくれば、一気に刷新を進めるだろうぐらいには、日本はエネルギー資源自給について世界的にもガラパゴスな立ち位置にある事は認識しておいた方が良い。
ぶっちゃけ、水素燃料車や水素エネルギー社会は、日本だけでしか成立しなくても、全く構わないのだ
どうにも、その辺りを理解していない欧米の車メーカーが、ハイブリッド車の失敗体験からDisっているように思える。
そりゃ、自前でウランが掘れて、中東と地理的にも近く北海油田のある欧州に、世界最大の産油国であるアメリカは、エネルギーの供給が切れる心配はねーもんな。
アジアと言う地域に於いては、比較的潤沢にあるのは石炭資源ぐらいだし、エネルギーの自給力がない国が戦争に突入したら、どれだけ悲惨な事になるか、日本は身を持って体験してるからなぁ…。