gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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零戦、日本の空に復活なるか 国内での動態保存に向け初飛行まもなく (乗りものニュース) - Yahoo!ニュース

世界でも希少な飛行できる零戦
まもなく、日本の空を「零戦(三菱零式艦上戦闘機)」が飛びます。
零戦を日本で動態保存(動く状態で保存)することなどを目的とした「零戦里帰りプロジェクト」。それを運営する(株)ゼロエンタープライズ・ジャパンは、旧日本海軍の戦闘機「零戦」の初飛行を2016年1月27日(水)、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)において実施する予定であることを明らかにしました。
パイロットは、アメリカから零戦の操縦資格を持つスキップ ホルムさんを招聘。同日中に初飛行を含む2〜3回の試験飛行が計画されており、予備日として28日(木)、29日(金)を確保しているとのことです。
今回、日本の空を飛ぶことになる零戦(二二型)は、パプアニューギニアで発見された機体をベースに8割を新造した、世界でも希少な飛行できる零戦です。これまでアメリカでエアショーや映画撮影などに活躍し、映画『パールハーバー』でも航空母艦「赤城」飛行機隊所属の零戦として出演しました。
前人未踏「日本で飛ばし続けること」
この零戦の現オーナーである石塚政秀さん(ゼロエンタープライズ・ジャパン)は「日本における零戦の動態保存」を目的に、3億5000万円の私財を投入してそれを購入。2014年11月4日深夜に日本への入国を果たし、その2週間後の11月21日、分解状態ながら日本で初めて一般公開されました。
そして2015年2月には、インターネットを活用した募金活動「クラウドファンディング」によって1018人の支援者から2344万4000円を集めることに成功。日本の空へ零戦を飛ばすため、その資金を元に機体の組み立て、法的な問題の解決にあたっていました。
ただ本来、早ければ戦後70年の節目であった2015年中に飛行できる予定でした。それが延びた理由について、オーナーの石塚さんは次のように話します。
零戦の整備、エンジンの始動も地上走行も2015年7月初旬には完了。国交省航空局の実機検査を行って8月にも飛行が可能な状態にありましたが、残念なことに諸般の事情から断念せざるをえない状況になりました。また航空局の担当者が交代になったこともあり、再び最初から実機検査を行いました。そして12月18日に許可が下り、度重なる折衝を経て1月15日に飛行の日程が決定。今度こそ初飛行の段取りが全て整い、ようやく皆様にそのご報告ができるようになりました」
旧軍の戦闘機が日本を再び飛ぶこと自体は、これまでしばしばありました。しかし「日本で飛ばし続けよう」という試みは、全てが頓挫しています。
しかし今回、ついに「零戦を日本で動態保存する」という難事業が、前人未到の一歩を踏みだそうとしています。
零戦はある意味、寺社仏閣と同じ
このプロジェクトの今後について、零戦の現オーナーである石塚さんはさらに次のように語ります。
飛行のための実機検査までで、クラウドファンディングや募金による資金は底を突いてしまいました。また折衝の問題から情報発信が不可能だったため、一切の支援募集活動ができませんでした。現在の活動は、全て自腹で進めている状況です。これから色々な情報を出していけると思いますが、半年のロスは零戦の国内動態保存、そして日本の近代における技術革新とその背景にある歴史をより多くの人々に知っていただくという目的には、大きなブレーキになってしまいました。ここからどれだけプロジェクトを立て直せるか分りませんが、我々ができる限りのことはしたいと思っています。今後もより多くの皆様にこの活動の意義を知っていただき、零戦の動態保存が可能になることを心から希望しています」
石塚さんは私財の多くを処分してまで、なぜ零戦を日本に持ち込みたかったのでしょうか。それはひとえに、寺社仏閣や城塞と同じように「日本の遺産」である「零戦」を守りたかったからだといいます。
1月27日(水)に予定通りこの零戦が日本の空を飛んだならば、今後は日本各地のエアショーでの飛行展示、動態保存を行っていくための新たな事業が始まります。
しかし事業の主たる収入は、有志による寄付金に頼らざるをえません。また本機はアメリカ連邦航空局に登録された米国籍の機体であるため、一旦、アメリカに機体を戻す必要があるといいます。
プロジェクトを進めるゼロエンタープライズ・ジャパンは企業や団体、個人などから幅広くスポンサーを募集しているといいますが、今後はたして日本で零戦を半永久的に飛ばし続けることができるのか、そのゆくえが注目されます。
関 賢太郎

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160121-00010000-norimono-bus_all

正直、四式戦闘機の悲劇を知っているから、この時点で資金が枯渇していると聞いたら、もう悲惨な未来しか見えないんですが…。
高温多湿な日本で、こうした大きい機械遺産を動態保存する事の難しさは理解しているし、その為に必要な資金が巨額になるのは判るのだが、「日本に動態保存機を」と聞いても、悲観的な未来しか見えない位には、日本の資産家連中や政府役人の類における、文化遺産保存の使命に対する意識の低さが問題の根底にある。
ノブレスオブリージュとまでは言わないが、金持ちがその資産で保護しなければ、文化財や遺跡という物は簡単に失われてしまい、後世に伝わる事が無い。
今でも日本の田舎の地方名士の蔵には、色々と文化財が埋もれている訳だが、安置できる屋内保管場所がある、と言うだけで軽く数百年保存できていたのに、現代の金持ち連中はその程度のコストすら惜しんで、節税に使える既に価値のある美術品などにしか興味が無いから始末に負えない。
そうした財テク目的の美術品は、銀行の貸倉庫に突っ込んで展示すらしないしな。
せめて、製造企業が保存してくれればよいのだが、世界的な一流企業ですら、自社製品の保管・保存なんてロクにやっておらず、とある世界的一流メーカーが創業一世紀記念に製品展示をしようと思い立った時、社内保存されている製品は新しい物ばかりで、創業時からの古い展示物の多くを、ファンやコレクターから借りるなどして集めざるを得なかったという話を聞く。
結局のところ、こうした文化遺産という物は、採算を度外視して保存活動できる存在が守るしかないのだ。
しかし、金持ちほど文化面で劣悪な性質しか持たない日本人にそれを期待して失われるぐらいなら、海外のコレクターに保管して貰った方が、幸せだと思うわ。
ホリエモンとかワタミの元社長とか見れば判るやろ?
ゼニ以外に興味の無いツラを。