長崎・対馬沖の接続水域で国籍不明の潜水艦確認 NHKニュース

１５日、長崎県の対馬沖で、外国の潜水艦が浮上しないまま日本の領海のすぐ外側の接続水域を航行しているのを、海上自衛隊の哨戒機などが確認しました。日本の領海への侵入はないということです。
防衛省によりますと、１５日午前、長崎県の対馬沖で、海上自衛隊の護衛艦「あさぎり」とＰ３Ｃ哨戒機が、浮上しないまま航行する外国の潜水艦を確認したということです。
潜水艦は日本海から東シナ海に向け南西方向に進み、この間、日本の領海のすぐ外側の接続水域を浮上しないまま航行したということです。潜水艦は対馬の南側を通り、このあと東シナ海に抜けたとみられ、日本の領海への侵入は確認されていないということです。
防衛省は潜水艦の国籍などについて分析を進めるとともに、再び日本に近づくことがないか警戒を続けています。
日本近海では、おととし、沖縄県の宮古島沖の接続水域を国籍不明の潜水艦が浮上しないまま航行しているのが確認されたほか、３年前には中国海軍所属とみられる潜水艦が沖縄県の久米島沖と南大東島沖の接続水域を浮上しないまま航行したのが確認されています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160216/k10010411111000.html

潜水艦は、その性質上、浮上して国旗を掲揚ながら航行しないと、「通過通航権」を主張できない。
だから、排他的経済水域を通り越して、領海近くの接続水域(24海里内)まで利害対立のある国の軍艦が接近したり、今回の様に潜水艦が浮上せず航行しているってのは、明確な軍事的挑発行為と受け取られる。
もし日本が黄海近くまで出張って同じことをすれば、中国は大々的に非難するレベルの行為。
接続水域は領海と違って、強制権までは認められないが、警告などの予備活動は認められており、今回なら浮上して国籍を明らかにするまで、ピンガーで追い立てたり、追っ払う位までなら全然合法の内になる。
十中八九、中国の潜水艦だと思われるが、国籍を明らかにしなかったのは、日本の対潜探知能力の秘匿と、中国を余計に刺激しない為の政治的配慮と思われ。