gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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日本がフィリピン軍に自衛隊機を貸与、法制上譲渡できず苦肉の策 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

日本とフィリピンは2日、自衛隊の練習機を海上監視用としてフィリピン軍に貸し出すことで合意した。当初は譲渡を検討したが、日本が国内制度の壁を越えられず、親日のアキノ大統領退任までに間に合わせる苦肉の策として貸与することにした。
中谷元防衛相とガズミン国防相が同日午後に電話で会談して合意した。海上自衛隊が操縦士育成に使用している練習機「TC90」を最大5機、有償で貸し出す。乗員の訓練や機体の整備も支援する。南シナ海で中国と緊張が続くフィリピンの海上監視能力を高める狙い。
もともと日本は同機を譲渡する方向で検討してきた。ところが、国有財産を無償で供与したり、実勢価格より安く売却することを禁じた財政法が障害になっていた。
日本の政府関係者によると、中古の市場価格3000万円程度で売却することを打診したものの、無償供与を求めるフィリピン側と折り合わなかった。財政法を変える案も浮上したが、アキノ大統領が退任する6月までに間に合わず、貸し出すことにした。貸付条件は今後詰める。
TC90は米ビーチクラフト社が開発したビジネス機で、高い軍事能力はない。しかし、目視やレーダーで艦船を監視する程度の任務には使えるという。フィリピン海軍の現有機の2倍弱の航続距離がある。
フィリピンは海の監視能力を高める装備の供与を日本に求めており、特に対潜哨戒機「P3C」に強い関心を示している。P3Cは収集した情報の解析などに高度な運用能力が必要なことから、まずは扱いの容易なTC90が候補に上がってきた。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/05/post-5023.php

つーか、航空機としては格安の1機3000万すら捻出できない貧乏国が、P3Cを欲しがるなんて、乞食根性にも程がある。
P3Cを運用する為には、1機年間数千万円以上のコストが掛かる。
潮風に当たって痛みの激しい機体の維持整備費用だけでなく、使い捨てのソノブイなんか1本十数万円のをバンバン使うから。
日本だと、4年で6000本以上消費している。(P3C1機辺り年間20本前後を使っている計算)
加えて、パイロットや戦術航空士、対潜員と言ったエキスパートを育成するのも非常に金が掛かる。
地域3位の軍事大国である韓国ですら、P3Cは高額すぎて調達を見送ったほどなのだ。
ぶっちゃけ、新品で1機100億円のP3Cなら、捨て値で右から左に売り払っても、1機数十億円の儲けになる。
供与した装備の横流しの禁止とかをきちんと確約させないと、さくっと売り払われそう…。