ベネズエラの危機は「国内の問題」＝中国外務省| ロイター
［北京 １６日 ロイター］ - 中国外務省の報道官は１６日、ベネズエラを支援する計画があるかとの質問に、ベネズエラの経済危機は同国内の問題との認識を示した。ベネズエラは２００７年以降、中国から約５００億ドルの金融支援を受けているが、原油価格の急落で経済が危機的状況にある。
http://jp.reuters.com/article/china-venezuela-idJPKCN0Y7198
マドゥロ大統領は１３日、国内の一部勢力と米国が仕組んだ政権転覆計画があるとの理由から、６０日間の非常事態を宣言した。
報道官は「ベネズエラが現下の国内状況に適切に対処し、国の安定と発展を守ることを希望する」と述べた。ただし、ベネズエラの状況について具体的なコメントは控えた。
なんでこんなニュースになって居るかと言うと、中国は南米のアメリカ支配切り崩しを目的に、ベネズエラにリスクを無視した高額融資を大量に行っており、現時点で最大の債権国となって居るから。
経済危機が発生して、デフォルトが懸念されるなら、当然の様に債権者に対する交渉が行われる訳で、ベネズエラとしては「この経済危機はアメリカが悪い！」と言えば、債権国である中国が甘い顔をしてくれるとか思っていたら、いきなり見捨てられて顔面蒼白…という話。
元々、ベネズエラは原油輸出を原資に、バラマキ前提のクソみたいな経済政策*1を採っていたから、原油価格の下落で収入が減ると、一気に経済が破綻する事になった。
昔は親米だったけれど、過去の腐敗政権に対する不満から、９０年代末に反米指導者が選ばれて社会主義へと傾倒、上記のクソ経済政策を実施したのだが、腐敗は止まらず、経済は破綻し、この状態で上記のクソ経済政策を止めると国民が大量に餓死するから、止めたくても止められない。
ギリシャより遥かにレベルの高い破綻国家であり、比較するならジンバブエとかの方が適当というレベルの酷い国なのだ。*2
普通は、そんな国なんかに融資したりしないんだけど、中国は上記したジンバブエ相手に４８億円ほど債権放棄する代わりに、６番目の法定通貨として人民元を採用させたり、金に飽かせて破綻国家・失敗国家を積極的に支援して恩に着せる外交方針を採っていた。
…んだけど、流石に経済失速が鮮明になった現在、無理は出来なくなったんだろうなぁ…。
