gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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G7、対中国「3原則」明記へ| ロイター

先進7カ国(G7)は24日、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の首脳宣言に、安倍晋三首相が海洋安全保障を巡り2014年に提唱した「法の支配3原則」を明記することで合意した。3原則は領土紛争を抱える国に対し、国際法順守の徹底を求める内容。複数のG7協議筋が明らかにした。海洋進出を活発化させる中国をにらんだ対応で、首相は首脳宣言を足場に対中けん制を強める考えだ。
3原則は(1)国家は法に基づき主張する(2)力や威圧を用いない(3)紛争解決へ平和的解決を徹底する―が柱。

http://jp.reuters.com/article/idJP2016052501000006

今回のG7アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダとEU、そして日本の計7か国と1国際組織が対象で、中国やロシアを含まない、反社会主義陣営の集まりだから、中露が拒否権でちゃぶ台をひっくり返す国連よりはずっと話がまとまりやすい。
非難される当事者が居ないので、お得意様だけど本音では成金チャイナウゼーって思って居る欧州諸国は、綺麗事であり否定すべき問題が無ければ、合意はたやすい。
多分、メルケルが率いるドイツ以外は喜んでチャイナ叩きに参加しているんじゃないかな。
とはいえ、逆に言えば当事者抜きで決めた3原則なんて、当の中露には直接は関係ないから、ここで決まった事を中露に守らせる為に、一緒に圧力を掛けましょうね、と言う合意でしかない。
そして、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアにとって、中国はお得意様だから、あんまり強い事は言えないので、この合意すらあんまり意味が無いのが実情。
だから、中国共産党の協賛誌である東京新聞なんかは、

(前略)
サミット参加国でない中国が「先進七カ国(G7)に世界を動かす力はない」などと不信感を募らせている。
(中略)
ホスト国の日本は「南シナ海問題で絶えず騒ぎ立て、緊張を誇張している」と不快感を示し
(中略)
中国外務省は十七日の定例記者会見でも、G7は中立の立場を守り、南シナ海の主権や海洋権益を議論の対象としないよう要求。人民日報(海外版)は「G7には中国やインドが参加しておらず、かつての『金持ちクラブ』だ」と指摘し、国際社会で既に影響力を失っているとけん制した。
(後略)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201605/CK2016052602000135.html

とまあ、中国の意見を代弁しているぐらい。
G7は元々NATOと同じで、反社会主義同盟なんだから、一党独裁社会主義国である中国に対して、中立な訳が無いんだけど、中国の脳内では、そういう設定になっていると言う事で。