gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

南シナ海巡る仲裁裁判 きょう判断へ | NHKニュース

中国が南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張しているのは国際法上、認められないなどとしてフィリピンが申し立てた国際的な仲裁裁判の判断が、12日、示されます。南シナ海の問題で国際法に基づく判断が示されるのは初めてで、中国の主張の是非や造成した人工島に領海などの海洋権益が認められるのかどうかが焦点です。
南シナ海を巡っては、中国がほぼ全域の管轄権を主張しているのに対して、フィリピンが「国際法上、認められない」などとして3年前に国際的な仲裁裁判を申し立て、オランダのハーグで審理が進められてきました。
仲裁裁判所は、12日、フィリピンの申し立てに対する判断を示すことになっていて、中国が「歴史的な権利」として南シナ海に独自に境界線を設定してほぼ全域の管轄権を主張していることの是非や、中国が南シナ海で造成した人工島に領海や排他的経済水域などの海洋権益が認められるのかどうかが焦点です。
一方、中国は、当事国どうしの協議で解決すべき問題だとして仲裁裁判への参加を拒否し、いかなる判断も受け入れない立場を強調しています。
仲裁裁判所の判断に従わなくても罰則はありませんが、当事国はそれに従う義務を負うため、受け入れを拒否した場合は国際社会での立場や外交関係などに影響が出ると指摘されています。
南シナ海を巡っては、中国が造成した人工島にレーダー施設を建設したり、軍用機を着陸させたりするなど軍事的な動きを活発化させていて関係国の間で懸念が高まっており、初めての国際的な司法判断でどのような結論が示されるのか注目されます。
(中略)
中国は南シナ海ほぼ全域の管轄権主張
中国は、南沙諸島(英語名スプラトリー諸島)を含む南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張しています。
その主張の根拠としているのが、中国の地図に描かれている中国本土から南シナ海を囲うように「U字型」に南に伸びる9つの線で、「九段線」と呼ばれるものです。「九段線」は1950年ごろに発表されていて、中国政府は「南シナ海における中国の主権と関係する権益を示すもの」と説明しています。
中国は、2009年に「九段線」を描いた地図と文書を国連に提出し、「中国は南シナ海の島々と周辺の海域に議論の余地のない主権があり、関連の海域と海底に主権的権利と管轄権がある」と主張しました。
中国は、この点線の内側ではすべてに主権があり、漁業や開発の権益を持っているという立場ですが、この中には、フィリピンやベトナムなどが領有権を主張する島々も含まれています。また、「九段線」は、中国と領有権を争っていないものの、インドネシア排他的経済水域とも重なっており、この海域に入った中国の漁船がインドネシア側に拿捕(だほ)されるという問題も起きています。
九段線を巡っては、国際社会からはその根拠があいまいで、国際法と矛盾としているという指摘も出ています。
これに対して、中国政府は「歴史的な経緯を経てこうした主権は形作られた。国連海洋法条約でも過去に形成された歴史的な権利は否定されておらず、国際法上も矛盾はない」と主張しています。
(中略)
米政府 中国に判断受け入れを求める方針
アメリカ政府は、仲裁裁判の判断を受けた中国側の反応を警戒する一方、中国に対し判断を受け入れるよう求めていく方針です。
アメリカ政府は、仲裁裁判の判断の内容しだいで中国が南シナ海で新たな埋め立てに着手したり軍事的な活動を活発化させる可能性もあると分析しています。
中でも神経をとがらせているのが、フィリピンのルソン島の西およそ200キロに位置し、中国が実効支配するスカボロー礁を巡る動きです。アメリカ軍はことし3月、この海域で中国による測量とみられる活動を確認しており、仲裁裁判で不利な判断が示された場合、その報復として新たな埋め立てなどに着手するおそれもあるとみています。
もし、フィリピンに近いスカボロー礁に新たな拠点が構築されれば、同盟国フィリピンにとって大きな脅威となります。スカボロー礁とすでに実効支配している西沙諸島南沙諸島を結ぶ3角形によって南シナ海の大部分を取り囲むことができ、この一帯での影響力が格段に増すおそれがあるとしています。
またアメリカ軍は、中国が海軍の艦艇による活動を活発化させたり、戦闘機や地対空ミサイル部隊を展開するなどして南シナ海で挑発的な行動に出る可能性もあるとみています。さらに中国が南シナ海防空識別圏の設定を宣言すれば地域を不安定化させるとして、そのような行動に出ないようけん制を強めています。
一方で、アメリカ政府はカーター国防長官がことし6月、仲裁裁判の判断について「中国が外交政策を新たにする機会だ」と述べるなど、各国との協調へと切り替える機会とすべきだと主張して判断を受け入れるよう訴えています。アメリカ政府としては各国とともに中国に対し判断に沿った行動を促すとともに、南シナ海での緊張を高めないよう慎重に対応していくものとみられます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160712/k10010591851000.html

つーか、中国の無茶苦茶な牽強付会な屁理屈が、これまで通用し続けていたという事自体が、今の国連が機能不全になっている証明だと思うし、この判決が中国不利な物だったとしても、中国が受入れない旨を既に宣言済みである点を加えて考えると、今の国連はただの役立たずの金食い虫でしかない。