gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

身長4メートルの巨大人型ロボ  大阪・西淀川の町工場製作 科学・環境 全国のニュース|福井新聞ONLINE:福井県の総合ニュースサイト

二足歩行できる身長約4メートル、重さ約300キロの巨大な人型ロボット「はじめ43号」が21日、大阪市西淀川区役所で一般公開された。
区内のロボット製造会社「はじめ研究所」の坂本元社長(49)が地元の町工場の経営者らと協力し、約6年かけて製作。胴体内に人が乗り込んで操作し、分速約12メートルで歩行が可能という。
5千万円で販売し、次のロボット開発費に充てる予定。人気アニメ「機動戦士ガンダム」に憧れたという坂本さんは「次は8メートルのロボットに挑戦したい。子どもたちにものづくりの面白さや夢を持ってもらえたら」と話した。

http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/science_environment/1142978.html

これに5千万出すなら、クラタスに1.2億出した方がロマン度が圧倒的に高いと思うなぁ。
ちなみに、このロボットの売りは、車輪走行であるクラタスと違い、完全な2足歩行である点。
ただし、サーボ駆動の2足歩行ロボットと構造も制御系も同じようなので、新規性はほとんど見当たらない。*1
逆に言えば、サーボ駆動の2足歩行ロボットで作った動作モーションが流用できると言う事でもあると思う。
ほぼ一点物と言うべき各種部品の構成物と考えると、5千万円ってのはほとんど利益が乗っていない価格だと思うのだが、もう少し外見にロマン度を載せられなかったのだろうか。
あと、開発元の画像にあるコクピットが微妙っぽい。
…というか、クラタスを作った水道橋重工ではかなり気を使っていた部分なのだが、こっちのロボはコクピットの安全性が低そう。
この手の重心の高いメカは、転倒時に中の人間をシェイクして、簡単に殺してしまう。
車輪走行のクラタスですら、動作試験で中に人が乗ったままコケると危険だからと、動作試験では転倒防止に上から吊り下げ、更にはスマホから遠隔操作できる機能をつけてたぐらい。
それでなくてもコケやすい2足歩行機で、パイロット保護がショボいのは、かなりやばいと思う。
ようつべにアップされた歩行動画なんて、コケた時の対策ゼロで、上半身を支える安全綱もなく、搭乗者もヘルメットすら被っていない。
…事故ったら即、死ぬ気か?
悪い事は言わんので、もう少し中の人の事を考えた設計と開発にすべきだと思う。

*1:もちろん、スケールアップに伴う様々な苦労はあっただろうが…