gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

使い慣れたアプリで健康データ管理 オムロン

オムロンヘルスケア京都府向日市)はスマートフォンスマホ)向け健康管理アプリ「オムロンコネクト」の提供を11月から始めた。血圧計や体組成計など、同社の機器で測ったデータを自動で記録する。さらに他社の健康管理アプリとも連携して、好きなアプリでデータを見てもらえるのが特長だ。健康データの「黒子」として使い勝手を高めている。
「とにかくシンプルなアプリにしたかった」。そう話すのはオムロンコネクトの開発を担当した藤本幸一部長。ユーザーが面倒だと感じる要素を極力減らし、誰でもすぐに使えるよう機能を徹底的に絞り込んだ。
ユーザーは初めに計測機器とアプリを連携するだけで、その他の設定はほとんど不要だ。血圧計や体組成計などの機器で測定し、アプリを立ち上げると自動でデータを取得する。さらにそのデータはほぼ自動で米アップルの「ヘルスケア」など他社アプリとも連携でき、入力の手間が一切かからない。
これまでも同社はクラウド型の健康管理サービス「ウェルネスリンク」を提供していたが、利用するには会員登録が必要だった。藤本部長は「会員登録が面倒という声が多く、機器を使い始める際の大きなハードルとなっていた」と話す。
またデータもクラウドで管理しているため、他社のアプリと連携しづらかったという。「使い慣れた他社アプリでまとめて管理したいといった要望も多かった」(藤本部長)
オムロンコネクト単体でも測定値の履歴や簡単なグラフを表示できるが、同社は他社サービスでの測定データの活用を中心に考えている。「オムロンコネクトは黒子」と藤本部長は言い切る。健康管理アプリなどのサービスは次々と登場しており、ユーザー一人ひとりが好きなサービスを利用できる状態にした方が、顧客獲得につながりやすいとの判断からだ。
現在、アップルのヘルスケアのほか、ウェルビー(東京・千代田)の医師との連携支援アプリ「ウェルビー マイカルテ」など6アプリと連携している。来年以降は10以上のアプリと連携し、順次拡大していく予定だ。
オムロンコネクトの滑り出しは好調という。現在、対応する機器は11月に発売した血圧計6機種のみだが、来年早々には、対応する体組成計や活動量計を投入する。ダイエットなど体重管理支援アプリなどとも連携し、データ活用の間口を広げる。
体組成計や血圧計の国内市場はほぼ横ばいで推移し、一層の拡大は見込みにくい。一方で近年は健康への関心の高まりを背景に通信機能のついた高価格帯製品が伸びている。同社はオムロンコネクトの手軽さをアピールし、通信機能の付いた高価格帯製品でシェアを伸ばしたい考えだ。
「アプリ立ち上げ後、ヘルスケア関係の企業だけでなく運送会社や住宅会社などからも連携の打診があった」(藤本部長)といい、将来的には機器販売だけでなくデータを活用した健康管理サービスの提供も視野に入れる。(二村俊太郎)

http://www.nikkei.com/article/DGXKZO10595090T11C16A2H56A00/

正直なところ、測定データをローカルではなく強制的にクラウドに保存されてしまうウェルネスリンクの「自由度の無さ」は不満が無い訳でもなかった。
しかし、長い事サービスを続けて居ただけあって、ウェルネスリンクのWebアプリから提供されるマイグラフや朝晩血圧手帳といった見やすい出力機能や、測定内容をCSV形式でエクスポートする機能などは、十分に洗練されていたし、オムロンが主導するクラウドで一元管理された測定データは、意図しない形で他サービスに流れたり、測定データが複数のサービスに断片的に記録されてしまう事を防ぐ意味でも、価値はあったと思う。
まあ、高品質なサービスを無償で提供し続けるコストの高さや、Appleの提供するヘルスケアへの連携などを考えれば、土管として地位を固めようという意図は判る。
しかし、オムロンコネクトで一番不満な点は、「測定結果一覧を出力する機能が無い」事に尽きる。
つまり、エクスポートしてデータをバックアップしたり、二次加工する事が、ユーザーには許されて居ない。
ウェルネスリンクはエクスポート機能があるので、自分の知りたい形にデータを加工して参照する事が出来る。サービスが終了したとしても、データを手元に残す事が出来る。
しかし、オムロンコネクトは測定データを手元の端末にデータを登録し、データのバックアップはiCloudかGoogleアカウントであり、そこからデータを取り出せるのは、オムロンコネクト対応アプリだけなのだ。
つまり、オムロンコネクトがサービスを終了したら、測定データは失われてしまう。
…これ、酷くない?
おそらくは、オムロンコネクトがサービスを終了する際には、データを取り出すアプリの提供をしてくれると信じてはいるが、倒産の様な突発的サービス停止となれば、そんな事は期待できない。
あとは、クラウドへのバックアップタイミングについても、不安がある。
今までは、強制的にクラウドに保存されて居たので、一度アップロードしたデータがロストするリスクは極小と言えたけれど、オムロンコネクトはまず端末にデータを蓄積するので、バックアップ前に端末を紛失したり、故障してしまうと、バックアップしていないデータがロストしてしまう。
色々な意味で、サービスの品質がウェルネスリンクより低下しているオムロンコネクトへ移行しろって、ウェルネスリンク目当てでわざわざ対応機器を買った自分としては、ちと酷くない?
と、思ってしまう訳である。
後、何より腹立たしいのが、体重計。
オムロンコネクト未対応。
おいいぃぃぃぃぃ!?
現時点で、オムロンコネクトに対応している国内機器は、「血圧計」のみ。
…これ、酷くない?