中国においてけぼりを食らう日本 - Togetterまとめ

ここでしたり顔で中国の凄さを語っている人は、多分８０年代の日本に居たら、無邪気に「これから日本はアメリカをぶち抜いて世界最強の国になる」とか叫んでたんだろうなぁ。
無邪気で純粋過ぎ、そして、日本人らしく自分たちに対する自信が全く無い。
技術の話にしても、向こうの「異常なスピード感」の話なら、もう８年以上前にも現地に出入りしているバイヤー辺りから幾らでも聞けた話で、全く新味が無い。
もちろん、中国が物凄い勢いで近代化を推し進め、金とマンパワーに飽かせて世界中の最先端技術の取り込みに邁進しているのだから、半世紀以上前のインフラを、長いデフレで金も無いし、更には利権でガチガチに縛られて、更新が進まない先進国と比べたら、異次元レベルで速度差があるに決まっている。
しかし、日本も同様の高度経済成長期を経ており、それ終わって４０年近く経ったが、未だに英仏独にアメリカは世界の先進国であり、日本は一部で勝ち、部分的に肩を並べ、総体としては彼らの一段下にいる。
中国の場合、戦勝国で、世界に６つしかない核保有国にして常任理事国と言う特権を持ちながら、その位階まで上がれなかった国であり、更に言えば、今の輝きも、人材をすり潰すような、とんでもない非効率な体制で、それを金と勢いで突っ走っている状態。
このまま奇跡が起きて、半世紀ほど平和的な発展ができれば、日本の様に今の輝きを残したまま、更なる発展も可能だと思うし、地力の差で、日本より上に行く事は間違いないだろうけれど、冷戦時代と言うボーナスステージで四半世紀も稼いだ日本と、グローバル化と多極化で不安定な時代、しかも自身がその一極として立つ時代に高度経済成長期を迎えた中国は、中国共産党と中国人自身が、時代遅れの覇権主義で脳内固定されているから、「平和的発展」の時間が圧倒的に足りない。
中国の軍拡スピードを考えると、戦争する気満々で、そのピークポイントを見れば、半世紀どころか、あと十年も平和が続けられるかすら怪しい。
自分も、日本の非効率的で、デフレ菌に脳の髄まで侵された低能政治屋と賃金カットにしか出来ない経営者とバ官僚を掃除しないとアレだよね、とは思うけれど、中国の凄い所だけ見て、日本の情けない所を論うだけでは、象を顕微鏡で観察するようなもので、それはそれで、正しい結論は得られないと思うよ。