巡航ミサイル導入を本格検討 政府、北朝鮮脅威に対処 - 共同通信 47NEWS

政府は北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射や核開発継続を受け、日米同盟の対処能力を強化するため、巡航ミサイルの将来的な導入に向けた本格検討に入った。北朝鮮の脅威は新たな段階になったとして、発射拠点を巡航ミサイルなどにより破壊する「敵基地攻撃能力」の保有を目指す。早ければ、来年度予算案に調査費などを計上したい意向だ。政府関係者が5日、明らかにした。
敵基地攻撃を目的とした装備を持つことは、「専守防衛」という日本の防衛の基本方針から逸脱しかねないとの懸念が根強い。政府、与党内にも慎重論がある。安倍政権は「反撃能力」と位置付ける方針だが、野党からの反発は必至だ。

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日本には、空母と同様に巡航ミサイル不要なんだけど…。
中国や北朝鮮の「弾道ミサイルおよび巡航ミサイルによる飽和攻撃」っていうドクトリンは、ＡＢＣ兵器保有が前提の、圧倒的優勢な敵前衛を無視して、本土を直撃する為の「弱者の戦術」であり、費用対効果は最悪な、嫌がらせ(ハラスメント)攻撃に類する戦術である。
大量に発射する弾道ミサイルおよび巡航ミサイルの中に、１発でも着弾すれば被害甚大なＡＢＣ兵器が「混じっているかもしれない」と思わせる事で、開戦を躊躇させる効果があり、実際に地政学的な理由もあり、北朝鮮はそれで四半世紀近くも国を守ってきた訳である。
一方で、アメリカや欧州が巡航ミサイルを保有し、有効に活用しているのは、非対称戦であり、事前にレーダーサイトや対空陣地を破壊し、続く航空爆撃における被害を最小化する為の手段である。
日本の場合、北朝鮮相手でも「先制してレーダーサイトや対空陣地を破壊」する事は出来ないし、かと言って、弾道ミサイルを発射する輸送起立発射機(ＴＥＬ)を破壊するには、射程も速度も足りないので、使い道が無い。
無いよりはあった方が便利かもしれないが、費用対効果は悪いし、そもそも専守防衛を堅持する限り、使い道が無い。
もし、日本が普通の国で、普通の軍隊を持ち、必要ならＡＢＣ兵器の配備と使用も辞さない、と言うぐらいに覚悟を決めているならともかく、現状で巡航ミサイルを配備するぐらいなら、ＰＡＣ３かＳＭ３の弾薬を買い増した方がマシだと思う。