gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

漫画家・武田日向さん、1月に死去 『GOSICK』『異国迷路のクロワーゼ』など | ORICON NEWS

ライトノベルGOSICK』シリーズの挿絵や『異国迷路のクロワーゼ』で知られる漫画家・武田日向(たけだ・ひなた)さんが今年1月、病気のため亡くなっていたことがわかった。9日、『GOSICK』の公式ブログで発表された。
ブログでは『GOSICK』作者の桜庭一樹氏が逝去を報告。「武田日向さんとは、小説家と絵師として、一緒にゴシックワールドを創ってきました」と振り返り、「1巻の装画を受け取ったときの驚きを、いまも覚えています。キャラクターの魅力と個性、図書館塔の空間把握。なんと密で大胆な絵か…! 負けないようにとがんばって書くのですが、イラストはそれを軽々超えて、届き、届き、届き続けました」と武田さんの作品をしのんだ。
続けて「最後にゴシックの絵を描いていただけたのは、2011年のことでした。アニメ化されたとき、DVDの全巻収納ボックスのためにと、描き下ろしてくださいました。ご体調が万全ではない中、渾身の力で完成させてくださったのだと、聞きました」と明かし「いま、胸の中を探すと、感謝と尊敬の気持ちしかみつからない。それから、自分の文章を超えて広がってくる、あの凄い画力に対して…いまでも、強い喜びによる興奮と、畏(おそ)れる気持ちが、同時に感じられます」と思いをつづっている。

http://www.oricon.co.jp/news/2090412/full/

マジか!?
正直、佐藤御大よりショックだ。
この人の描くヴィクトリカのイラストが好きすぎて、無謀にも表紙テレカ欲しさに何通もドラマガのアンケートハガキを送ったわ…。
超が付くほど遅筆ではあるけれど、柔らかくも美麗なイラストが素晴らしかった。
クッソ、銭ゲバ富士見書房が、この人の画集をまともな形で販売してくれていたなら、マジ買ってたのに…。
結局、この人の公式画集は、ドラマガ付録のみという不遇なまま、逝ってしまった。
昔から富士見書房系列*1のみでしか、漫画もイラストも描いていない人だから、富士見書房が「出す」と決めない限り、絶対に画集が出せない環境だったのに…。
当然だけど、雑誌付録と画集では、イラストレーターに入るお金は桁違い。
なお、この雑誌付録、駿河屋の「買取価格」が1300円と、雑誌付録とは思えない価格が付いてるほどに、プレミア化している。
ずっと闘病していたなら、なんでもっと早くに画集を出して金銭面で支援してあげなかったのか。
昔漏れ聞いた編集トラブルを含め、つくづく富士見書房の情の無さは、出版界でも屈指じゃないかと思う。

*1:厳密には角川のイチレーベルだけど、一度は分社化しているので、独立性は高め