gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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オーストラリア税関、検疫で貴重な植物標本を焼却処分 | スラド サイエンス

あるAnonymous Coward 曰く、

フランス・パリの国立自然史博物館から貴重な植物標本がオーストラリア・ブリスベンクイーンズランド植物標本館に送られたのだが、書類の不備により検疫で焼却処分されていたことが判明した(ABC Newsの記事、 Scienceの記事)。
焼却処分が問題になっているのは、18世紀にフランスの探検隊がオーストラリアで採取したものを含むデイジーのタイプ標本6種類。検疫官は1月初めに到着した標本について、不足している情報を提出するよう標本館に要求した。しかし、標本館側がメールアドレスを間違えたことで返信は3月初めまで遅れ、さらに不足していた情報の提出を求めている最中に処分が行われたという。この問題を受けてニュージーランドの植物標本館が調査したところ、2016年に同館が送付したタイプ標本1種を含む地衣類のサンプルも同じように処分されていたことが明らかになった。
本件についてオーストラリア農業・水資源省は、規定よりも46日遅れていたとはいえ、問題の解決を進めている最中に標本を処分すべきではなかったとコメントしたとのこと。一方各国の植物学者からは「ルーヴル美術館から絵を借りて燃やすようなものだ」といった批判が上がっており、オーストラリアへの標本貸出を停止するなどの動きが広がっている。

税関では低価格な物品について30日以上経過したものを定期的に処分しており、申告書類では標本に2ドルという価格が記載されていたことから処分の対象になったようだ。一方、自然史博物館では最小の価格を記載する規定になっていたという。
なお、農業・水資源省は処分が尚早だったことを認めたうえで、輸入の際はオーストラリアの検疫システムに従う必要があるとも述べているとのことだ。オーストラリアでは固有種の保護などのため、厳しい検疫措置を行っている。

https://science.srad.jp/story/17/05/13/2144218/

言いたくはないが、貴重な標本だけど「2ドル」しか価値が無いって書かれてて、書類不備という大元のミスがあって、少なくとも30日は保管期間があったのだから、検疫の対応を非難するのは、お門違いだろう。
普通に考えて、「問題が起きても2ドル払えばいいんだよね」って思うもんよ。
保険料を安く済ませる為かは知らんけど、「自然史博物館では最小の価格を記載する規定になっていた」ってのが、運用上の根本的ミスだと思うよ。
ルーブル美術館の例でいうなら、「上限2ドルの保険を付けて貴重な絵を郵送で送り付けてくるのが、そもそも常識はずれなんじゃないのかい?」って話かと。