gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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北朝鮮「新型ミサイル発射に成功」写真を公開 | NHKニュース

14日、日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射した北朝鮮は、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長の立ち会いの下、新型の中距離弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表し、発射の様子などを撮影した写真も公開してミサイル技術の向上を図るため、今後も発射を繰り返す姿勢を強調しました。
北朝鮮は14日、北西部・ピョンアン(平安)北道のクソン(亀城)付近から弾道ミサイル1発を日本海に向けて発射し、ミサイルはおよそ800キロ飛行し、高度は初めて2000キロを超えたと推定されています。
これについて、北朝鮮は15日朝、国営メディアを通じて、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の立ち会いの下、新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」の発射実験に成功したと発表しました。
15日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、1面から3面にわたって36枚の写真を掲載し、発射前のミサイルを眺めるキム委員長の姿や、発射されたミサイルがオレンジ色の炎を勢いよく吹き出しながらまっすぐ上昇する様子などを捉えています。
今回の発射は、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」を用いて「周辺諸国の安全に考慮した」としたうえで、「高度は2111キロまで上昇し、787キロ離れた公海上の目標水域に正確に着弾した」としています。
発射実験のあと、キム委員長は「アメリカ本土と太平洋作戦地帯は、われわれの攻撃圏内に入っている」とアメリカを強くけん制し、ミサイル技術の向上を図るため、今後も発射を繰り返す姿勢を強調しました。
北朝鮮の国営メディアが「火星12型」について伝えたのは初めてです。
一方、ミサイル技術に詳しい専門家はNHKの取材に対し、今回のミサイルは、先月15日にピョンヤンで行われた軍事パレードで登場した黒地に先端部分などが白く塗装されたミサイルと形が似ていると指摘していて、各国が分析を急いでいます。
(中略)
官房長官「高度な監視体制を維持」
官房長官は午前の記者会見で、「北朝鮮が発射した弾道ミサイルが、30分程度飛しょうし、2000キロを超えた高度に達したものと推定されることを考えれば、新型の弾道ミサイルであった可能性は考えられる。総合的、専門的な分析を慎重に行っているので、詳細は控えたい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「政府としては、引き続き、米国、韓国をはじめとする関係国と緊密に連携を取りながら北朝鮮に強く自制を求めると同時に、国民の生命と財産は責任を持って守ることが最大の責務なので、北朝鮮の動向について情報収集と分析をしっかり行うとともに高度な監視体制を維持し、緊張感を持って万全の態勢で臨んでいる」と述べました。
また、菅官房長官は「国連の中で、中国、ロシアをはじめ北朝鮮に影響力のある国々と外交的に連携しながら暴発を食い止めていきたい」と述べました。
一方、菅官房長官北朝鮮との対話について、「対話のための対話は控えるべきだ。物事が進展する状況を作り出すことは極めて大事であり、アメリカが『すべての選択肢がテーブルにある』としていることを歓迎している」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170515/k10010981831000.html

北朝鮮の核問題について、短期的な成果を求めていたトランプに対して、時間は北朝鮮に有利だった訳だが、トランプがFBI長官更迭でガタガタしていて、ついでに中国にとって重要な「シルクロード経済圏構想(一帯一路)」の初の国際会議の直前と言う、北朝鮮にとって最も「美味しい」タイミングで、新型弾道ミサイル発射に成功したのは、もう笑いが止まらないレベルだろう。
実際、トランプはミサイルを発射されたにも関わらず、「対話の拒否」以上の事は出来ておらず、揺れる足元を見透かされた格好になる。
中国は中国で、「平和的な経済連帯」を主張する国際会議の直後に、北朝鮮を殴りつける訳には行かないし、元々アメリカの強い圧力に屈して「静観」しただけで、心情的には北朝鮮寄りだったにも拘らず、メンツに泥を塗られた格好になる。
少なくとも、この一連の流れの中に、北朝鮮は明らかに中国への意趣返しを込めており、北朝鮮が中国の制御下には無い事を端的に示している。