ＣＩＡへの協力者１２人、中国当局が殺害…米紙 : 国際 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

【ニューヨーク＝橋本潤也】米紙ニューヨーク・タイムズ（電子版）は２０日、中国でスパイ活動を行い米中央情報局（ＣＩＡ）に情報を提供していた協力者のうち、少なくとも１２人が２０１０〜１２年の間、中国当局によって殺害されたと報じた。
ほかに、拘束された協力者も数人おり、米国のスパイ網が「壊滅的な打撃」を受けたという。同紙は、ＣＩＡ元当局者らの話として、殺害された１２人のうち１人は、同僚の前で撃たれたと報じた。
中国国内での異変に気付いた米連邦捜査局（ＦＢＩ）とＣＩＡは１１年、なぜ中国当局が協力者を特定できたのかなどについて、共同調査に着手。中国当局と内通する「二重スパイ」がＣＩＡ内にいるのではないかとの疑いも浮上したが、十分な証拠は見つからなかったという。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20170521-OYT1T50090.html

ＣＩＡ対ＫＧＢのスパイ合戦が華やかなりし冷戦時代に生まれた人だと、ＣＩＡと言えば超有能で、恐ろしい諜報戦を制するエリートスパイなイメージがあるけれど、割と作られたイメージが先行しているだけで、失敗や失策も多いと言うか、アメリカが世界中から嫌われている原因の７割くらいまでは連中の失敗のせいって向きもある。
白人国家相手ならともかく、人種の違う国に対する工作は、基本的に現地協力者(工作員)を使う。
アメリカに対する忠誠心なんて微塵も期待できない現地協力者を繋ぎとめるのは、大体において金であり、世の中には金より価値のあるものは沢山あるので、金の切れ目が縁の切れ目どころか、ポジション的な利害対立の末に裏切られるとか珍しくも無い話だろう。
ダブルスパイを承知で使うぐらいじゃないと、無理ゲーだしね。
中国のスパイ活動は昔から活発で、金が潤沢に使えるようになったここ１２〜３年くらいは、旧ソビエト時代に例えられる程に、米中間のスパイ合戦が圧力を高めていたとか、なんかニュースで見た事あるわ。
そんな状況で、日本だけは国内防諜組織どころか、スパイ防止法どころか、共謀罪すら法整備されていないっていう地獄。