gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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イギリス総選挙 メイ首相、続投を表明 北アイルランド政党の協力で過半数を確保 : 大艦巨砲主義!

EU=ヨーロッパ連合からの離脱の方針などが争点となったイギリスの総選挙では、開票の結果、保守党が第1党にとどまることになったものの、過半数議席は維持できず、メイ首相は北アイルランド地域政党の協力を得て、新たな政権の発足を目指す考えを示しました。
8日、投票が行われたイギリス議会下院の総選挙は議会下院の650議席のうち649議席が確定し、与党・保守党が318議席、最大野党の労働党が261議席スコットランド民族党が35議席などとなり、保守党は第1党にとどまるものの過半数を維持できませんでした。
イギリスの議会で2大政党のいずれもが過半数議席を獲得できないのは、第2次世界大戦後、3回目です。
しかし、メイ首相は引き続き政権を担う意向を示し、9日午後、バッキンガム宮殿でエリザベス女王と面会して、政権の発足に向け了解を求めました。
このあと首相官邸で声明を読み上げ、「私はこれから極めて重要な時期に国を率いる政権を発足させる。この政権がEU離脱交渉を率いることになる」と述べ、選挙で10議席を獲得した北アイルランド地域政党の協力を得て議会で過半数を確保し、新たな政権の発足を目指す考えを示しました。
ただ、メイ首相がみずから総選挙の前倒しを決めながら、過半数議席を維持できなかったことについては、野党だけでなく与党の内部からも批判が上がっています。
メイ首相が今後、EUからの離脱に向けた困難な交渉に向けて、国内をまとめていけるのかどうかは不透明で、イギリスの不安定な状況にEU側でも懸念が広がっています。
メイ首相「この政権がEU離脱に向けた交渉を」
イギリスのメイ首相は、9日午後(日本時間の9日夜9時前)、エリザベス女王に面会したあと、ロンドンの首相官邸で声明を読み上げ、「私はこれから極めて重要な時期に国を率いる政権を発足させる。この政権は10日後に始まるEU離脱に向けた交渉を進めることになる」と述べ、みずから新たな政権の発足を目指す考えを示しました。
また、「マンチェスターとロンドンで起きたテロを受け、国の安全を守る対策を遂行し、イスラム過激派とその思想を取り締まっていく」と述べ、テロ対策を新政権の重要な課題とする考えを強調しました。
さらに、「私が率いる政府はすべての分野で公平と機会均等を提供する。この国はこれまでになく安定を必要としている」と述べ、選挙を通じて表面化した国民の不満を念頭に、社会の格差や不正の解消に努める姿勢を示しました。
そのうえでメイ首相は、保守党が議会で過半数議席を維持できなかったことから、10議席を獲得した北アイルランド地域政党の協力を得て過半数を確保し、政権の発足を目指す考えを示しました。
民主統一党はEU離脱を支持
民主統一党は、北アイルランド最大のプロテスタント系の地域政党です。北アイルランドでは、イギリスからの独立とアイルランドとの統合を求めるカトリック系と、これに反対するプロテスタント系の住民の間で衝突が続いてきましたが、民主統一党プロテスタント系の強硬派を中心に1971年に創立されました。
1998年に北アイルランドで和平合意が結ばれると、民主統一党は穏健派も取り込んで党勢を拡大し、2005年には地域最大の政党となりました。
今回の総選挙では北アイルランドの選挙区で10議席を獲得したことから、与党・保守党が過半数議席を維持できない中、メイ首相から新政権の発足に向けた協力を求められました。
ただ、「民主統一党」は、EUからの離脱を支持する一方で、保守党が進める「ハード・ブレグジット」はアイルランド側との国境の行き来を制限することになるとして慎重な姿勢を見せており、今後のEUとの離脱交渉で保守党との足並みが乱れる可能性も指摘されています。
続投表明の首相に抗議
メイ首相が過半数議席を維持できなかったにもかかわらず、新たな政権の発足を目指す考えを示したことについて、ロンドンの首相官邸近くではメイ首相に抗議する人たちが集まりました。
集まった人たちは、メイ首相がEU=ヨーロッパ連合からの離脱交渉の方針としてEUの市場から撤退する「ハード・ブレグジット」を掲げていることを厳しく批判し、「ハード・ブレグジットは安らかに眠れ」と書かれた墓に見立てた置物に花を供えるそぶりを見せてメイ首相を皮肉りました。
抗議を行った1人は「今回の選挙の結果は、ハード・ブレグジットは不毛だというメッセージだ。EU離脱を止め、何がイギリスのためになるのか考えるべきだ」と話し、メイ首相を批判しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170609/k10011012671000.html

選挙前に人気を暴落させるような緊縮系(予算カット)政策を出したり、警官を減らした後にテロられるとかしたからなぁ…。
しかし、現時点でブレグジットという大きな方針転換を国民が選び、その経済後退インパクトに耐える為には、社会全体のコストカットが必須だから、やらんとアカンのだけれど。
そういう意味では、イギリスを順当に舵取りしているのも事実なので、もし退陣する羽目になって居たら、トランプでガタガタのアメリカに続いて、イギリスも政治的不安定状態になっていた公算が高い。
…まあ、現状でも十分に不安定だけど。
そもそもの問題として、イギリス国民がブレグジットを選んだからっていう自業自得の後始末を、偶々その時に首相だったと言う事で、ブレグジット反対派だったのに残留して頑張ってるのに、あっちこっちから叩かれてるメイ首相は、苦労の割には歴史的に見ても報われなない首相になると思う。
メイ首相個人で見れば、一番傷口が浅くて済んだのは、ブレグジット決定時点で退陣する事だったろうけれど、それやったら確実にイギリスは糞みたいな政治業者を首相に選びかねない衆愚っぷりだったので、イギリスと言う国を見れば、「政権にしがみ付いた」と避難されようとも、国の政治的安定を優先したメイ首相は、かなり立派な人格を持って居ると思うんだけどね。
すくなくとも、トラストミーと叫んで約束を反故にし、日米関係を決定的に悪化させて逃げ、その後も日本に迷惑を掛け続けたキチガイとか、震災と原発事故と言う国難に於いて、無責任な行動と責任回避で被害の拡大を招いた癖に、責任も取らずに逃げた日本史上最低最悪のクズとかを知っていると、なんだかんだ言って、イギリスの民主主義は日本よりずっと機能していると思うし。