gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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世界初の水上原発が2019年極東に - Sputnik 日本

水上原子力発電所のロシア最北の港、チュコトカ半島のペヴェク港での建設は国家プログラム「原子力エネルギー複合体発展」の特別な「極東」項目に含まれている。極東発展省の広報部の発表をロシアのマスコミが引用して報じた。
水上原子力発電所の発電量は70メガワットで稼動開始は2019年。
ロシア連邦極東発展省のガルシカ大臣は「世界のどこにも実例のないユニークな施設ができる」と語っている。
水上原発「アカデミック・ロモノソフ」はの工事は現在、最終段階にある。2基の原子炉は核燃料が投入できる状態で一連の実験の終了後、原発はペベク湾にまで牽引される。
「アカデミック・ロモノソフ」原発施設には沿岸インフラ、水技術インフラも含まれ、このおかげで沿岸部に電気エネルギー、熱エネルギーを輸送することができる仕組み。
またこの型の原発は従来型に比べて災害事故対策システムが付加され、より安全性が高く、工場での修繕作業も12年は行わなくてすむように作られている。

https://jp.sputniknews.com/russia/201704093519011/

少し古い記事になる。
ここ数年、メガフロート関連のニュースが全く出ないのだが、どうやら2012年頃にニュースになった、日本が金を出してブラジルにメガフロートを作る話は、流れてしまったらしい。
当時は、中国が「日本がメガフロート基地を作る実験を始めた」的な書き方で煽ってきたりもしたのだが、その後の2014年ぐらいに中露が相次いで「水上原発」の計画をぶち上げ、ああ、日本はまた先を越されてしまったと悔しく思ったものだが、ロシアは本気で水上原発を実用化して来た。
中国も、2020年の稼働を目指して計画を推進中だとか。
記事の写真を見ると、露骨に「船」の形をしており、移動を念頭に置かれたシステムのようだから、メガフロートとは少し方向性が違うと思うけれど、日本の様な地震国に於いて、地震にも津波にも強いメガフロート上の原発って、相性がとても良いし、解体廃棄も「原発そのものが移動可能」なら、本土内で解体する必要も無くなる。
いっそ、太平洋の公海上原発解体基地を作って、そこまで行ってバラせば、万一があっても日本には影響は少なくできるだろう。
それ以外にも、メタンハイドレート採掘基地として、移動可能なメガフロートはかなりの優位があると思う。
日本の様な平地の少ない島国にとって、メガフロートは色々な可能性を秘めた技術だと思って居たのだが、世界で最も進んでいたこの分野ですら、日本は中露の後塵を拝む羽目になりそう。
なお、中国の水上原発もロシアと同様に「船」タイプ。
原子力空母に向けた技術習得を兼ねているらしい。