ドイツの世界最大級のフリゲート

バーデン・ヴュルテンベルク級フリゲートの写真が出てて、横っ腹に２つ開閉扉が見えたから何かと調べてみたら、両舷合わせて４隻の複合艇を搭載している場所らしい。
この艦が何が凄いって、非対称戦に特化している為、対地砲撃と対艦用を兼ねた艦砲は残したものの、対空・対潜といった戦闘力はズバっと削除。
沿岸用のフリゲートとしては異例の巨体は、長期間任務用の物資や装備を詰み込むための物で、中国人民海軍の、ハリネズミの様に武装まみれにする為に巨大化したのとは真逆で、対潜ヘリや複合艇といった艦載戦力のスペースに多くを割いている。
更に省力化も凄まじく、この巨体にして乗員数１２０、航空要員２０、特殊部隊５０という構成。
海自のあたご型が３００人、あきづき型が約２００人であることを考えると、恐ろしく省力化が進んでいる事が判る。
圧倒的優勢な非対称戦どころか、むしろ日本側が劣勢の非対称戦になりかねない状況の日本だから、ドイツと同じような割切りはできないけれど、従来型の専守防衛ドクトリンでは対応できない事態になりつつある現状、日本も小手先の努力では無く、装備の面から戦略的転換が必要なんじゃないかと思う今日この頃。