国連事務総長、安保理相次いでロヒンギャ問題でミャンマー政府を非難 - 産経ニュース
【ニューヨーク＝上塚真由】国連のグテレス事務総長は１３日、１２日の第７２回国連総会開幕を前に国連本部で記者会見し、「国際社会の最も重大な懸念」として、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャをめぐる問題と、北朝鮮の核・ミサイル開発問題を挙げた。
http://www.sankei.com/world/news/170914/wor1709140011-n1.html
グテレス氏は、ロヒンギャ問題でミャンマー当局に対し、「軍事行動と暴力の停止」のほか「法の支配の維持や、避難民の帰還の権利尊重」を求めた。
また、北朝鮮については「朝鮮半島や周辺に大きな不安定と緊張を生み出した」と指摘。「安全保障理事会の結束は重要だ」と述べ、１１日に採択された安保理の北朝鮮制裁決議を評価した。
グテレス氏は、ロヒンギャ問題について「人道状況は破滅的だ」と指摘。隣国バングラデシュに避難した難民は３８万人近くに上ったとし、各国に人道支援を呼びかけた。また、ミャンマー治安部隊による市民への攻撃も報告されているとし、「とても容認できない」と強い言葉で非難した。
安保理も１３日にロヒンギャ問題をめぐる非公開の緊急会合を開催。会合後、議長国エチオピアのアレム国連大使は、「（ロヒンギャが居住する）ラカイン州での暴力を終わらせるため緊急の対応を要請し、治安活動中の行きすぎた暴力の報告について懸念を表明する」との声明を発表した。
ミャンマー当局は、ノーベル平和賞受賞者でもあるアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相の国連総会への出席取りやめをすでに発表。ロヒンギャ問題をめぐる国際社会の批判は高まる一方だ。
ロヒンギャ問題とは、ミャンマー成立以前までは、土着の少数民族*1として共存…ではなく、併存していたが、ミャンマーとして国が成立する際に、国としての統一性を求める中で、異物であるロヒンギャを差別排斥し始めた。
そこに目を付けたのが、マレーシアやタイの難民ビジネスをシノギとする非合法組織であった。
迫害の厳しいミャンマーから逃げ出す為に、そうした非合法組織を頼ったロヒンギャは、マレーシアやタイへと流入するのだが、いかんせんその数が多くて、マレーシアやタイは密入国に対する取り締まりを強化。
結果、非合法組織は金を貰ってロヒンギャを運ぶ…振りをして虐殺する等の手段を取るようになり、これが発覚。
ここで問題が国際問題に発展したのだが、根本原因はロヒンギャをミャンマーが弾圧するからであるので、国際社会はミャンマーに問題を認め、改善するように要求したが、ミャンマーはそれを拒否。
どころか、ロヒンギャという存在自体を認めず、よって弾圧も存在ないと開き直った。
その間にも、ロヒンギャは難民として国外に溢れ、周辺国では扱いに困り、ミャンマーに送還したくてもミャンマーは「そいつらは弾圧されてる訳でもないのに勝手に出ていた連中で、難民ではない」と拒否するしで、解決のめどが全く立っていない…という問題である。
この問題が根深くなる理由はいくつかあるのだが、１つは宗教問題。ミャンマーは国民の９割以上が仏教徒なのに対して、ロヒンギャはムスリム。
更に言うと、ミャンマーの仏教は小乗仏教なので、規律などが厳しい。
しかし、ミャンマーにはキリスト教徒やヒンドゥー教徒も居る訳で、彼らが特別に弾圧されている訳でもない。
ではなぜ弾圧されたかと言うと、もう１つ人種問題がある。
彼らは元々商人や傭兵として流れ込んできた外国人の末裔で、歴史的経緯や宗教的な理由もあるが、ミャンマーの主要民族と特に融和する事も無く、「併存」してきたのだ。
つまり、ミャンマーを成立する際に、大多数のミャンマー人に「身内じゃない」「外国人だ」と判断されて、排斥対象になってしまったのである。
日本で在日朝鮮人の連中が、８０年以上も日本国内で「異物」として居座り、日本人に多大な迷惑をかけならがらグチャグチャと騒いで居座って居るが、日本だから優しく対応されているだけで、普通はもっと弾圧されて当然であり、ミャンマーはそれが極端に噴出したものと言える。
しかし、在日朝鮮人ならアイゴーと叫んで半島に帰れば良い*2だけなのだが、ロヒンギャに帰る国は無い。
だから、この問題は、ミャンマーが引き取って終わらせるか、イスラム国家がロヒンギャを哀れに思って引き取るかしない限り、絶対に解決しないのだ。
客観的かつ、人道的な立場で考えれば、ミャンマーが一番悪く、ロヒンギャはどこまでも被害者で、救われるべきだろう。
しかし、上で、日本と在日で置き換えて例えたが、国民の感情として「こちらと共存する気の無い朝鮮人を、日本人と同等の権利で迎え入れろ」と、国連から上から目線で言われて素直に納得できるだろうか。
迎え入れたとたん、「俺達は朝鮮人だから」と特権を要求するだろう連中に、だ。
少なくとも、日本と在日の関係だったら、拒否するわ…。
ミャンマーとロヒンギャの関係を肌で理解している訳ではないので、日本と在日の関係とは違うと思うんだけど、本人の立場にならないと判らない事は、きっとあるのだろうなぁ、とは思う。
