日本、月面の有人探査目指す…米基地計画に参加｜ニフティニュース

政府は、米国と協力して月面の有人探査を目指す方針を固めた。
米国が２０２０年代後半に建設を計画している月軌道上の宇宙基地に参加し、日本人飛行士の月面探査を実現したい考えだ。宇宙政策を議論する政府の専門家会合で近く、こうした方針をまとめた報告書案を示す。
日本にとって、国際宇宙探査に参加することは、科学的な成果を得られるだけでなく、宇宙産業の競争力強化や、宇宙利用分野での主導権確保につながる。
日本はこれまで、国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に参加してきたが、ＩＳＳは２４年までの運用しか決まっておらず、その後は不透明だ。米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）はＩＳＳ後をにらみ、新たに「深宇宙探査ゲートウェイ」構想を打ち出した。

https://news.nifty.com/article/technology/techall/12213-20171126-50023/

官僚が主導する日本の宇宙開発に、長期的なビジョンが欠けている事を端的に示す話だと思う。
アメリカや中国が、宇宙条約の隙間を縫って、民間企業を介した宇宙資源の実質占有を目指している時に、「国際計画」しか大きなプロジェクトを持たない日本は、宇宙に人間を送る事すら、アメリカが居ないと出来ない状況を甘受しようとしている。
弾道ミサイル開発に転用できる再突入技術と違い、有人宇宙飛行技術は、平和利用が主で、直接的な軍事用途にはならない為、堂々と開発できる分野なのに、金が掛かる、直接的利益が見込めない、という理由で打ち捨てられている。
ビジョンが無いだけならまだ良いんだけど、財務省は直近の金銭的理由だけで将来性のあるビジョンすらリジェクトしてしまう程度に、無能な働き者なのが…。
せめて、コレに参加しつつ、日本独自の有人宇宙飛行を目指す、ぐらい言えば良かったのに。
というか、本当にソビエト崩壊時にアメリカの顔色を伺ってスルーせず、宇宙技術を安く買い叩いていれば、とつくづく思う。
どうせ、小ブッシュ以降、オバマまでの日米関係は冷え込んでたんだし。