ベネズエラ、年間インフレ率２６１６％ ４桁到達は初：朝日新聞デジタル
反米左派のマドゥロ大統領が独裁姿勢を強める中で経済が混乱している南米ベネズエラで、２０１７年の消費者物価上昇率（インフレ率）が２６１６％に達した。野党が多数を占める国会が８日、独自に集計して発表した。年間のインフレ率が４桁に達したのは初めてだという。
https://www.asahi.com/articles/ASL194VXPL19UHBI010.html
報道によると、同国の中央銀行は１６年からインフレ率の公表を停止した。そのため、国会が１７年１月から首都カラカスなど主要６都市で独自にインフレ率を調査してきた。昨年１２月のインフレ率は８５％だった。
ベネズエラは世界最大の原油埋蔵量を誇るが、政権がばらまきや無理な価格統制を続けて経済が混乱。原油価格の下落で外貨収入も急減し、急速にインフレが進んだ。国際通貨基金によると１５年のインフレ率は１１１・８％、１６年は２５４・３９％だった。
同国では食料品や医薬品の不足に拍車が掛かり、餓死者も出ている。昨年の反政府デモでは市民ら１２０人以上が死亡した。一方、マドゥロ氏は「米国による経済制裁や企業による物価のつり上げが経済混乱の原因だ」と主張している。（リマ＝田村剛）
なんかアメリカのせいにしているけれど、そもそも原油利益を原資に、食料を輸入して格安配給する*1とか意味不明な事やってる時点で、誰のせいでもなく自業自得。
９０年代中頃までは、南米随一の優等国として、先進国の仲間入り寸前まで行ったベネズエラが、９９年にチャベスが大統領に就任後、たった２０年にも満たない時間で、北朝鮮以下の失敗国家へと転落したのは、何と言うか、分不相応な富は身を滅ぼす、と言う典型かと。
結果論ではあるが、中東で王政国家が原油の富を独占して国をゆっくりと富ませて行ったのは、国民の側に正しい判断力が無いまま、一足飛びに民主制を取り入れて、最悪の衆愚を晒してベネズエラのようにならなかったと言う一点で、正しかったのではないかとすら思う。
