米英仏のシリア武力制裁は巡航ミサイルのみで105発(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース

4月14日、化学兵器の使用を続けるシリアのアサド政権に対して米英仏は合同で武力制裁に踏み切りました。アサド政権に協力し現地に展開するロシア軍との直接接触を避けるために、攻撃は全て巡航ミサイルを用いた長距離スタンドオフ攻撃で実施されています。各種合計105発の巡航ミサイルが使用され、1年前のアメリカ単独による武力制裁と比べて2倍近い規模となりました。
(中略)
なお攻撃の成果に対して、ロシア軍参謀本部のルツコイ作戦総局長は「シリア軍は100発中71発の巡航ミサイルを撃墜して攻撃の大部分を阻止した」と主張していますが、対するアメリカ軍のマッケンジー統合参謀本部事務局長は「シリア側の40発の迎撃ミサイルは巡航ミサイル着弾後に無意味に発射され、誘導されずにそのまま落下した」と説明しています。
(後略)

https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20180415-00084032/

この「制裁」が、始まりなのか、それとも「一定の懲罰」として終わるのか…。
イギリスとかは「１回限り」と言って、手を引く気満々であるが、フランスは「また」アメリカを巻き込んで戦争する気満々で、トランプを唆している。
だから、アメリカの出方によっては、長引く可能性もある。
個人的には、終息して欲しいものだ。
なお、１０５発の巡航ミサイルは、所詮は１０５発の通常爆弾でしかなく、硬化処理された地下施設には効果が乏しいし、命中精度が高ければ高い程に、事前に敵基地の重要施設を把握するインテリジェンス能力が重要になり、騙されてダミーのレーダーとかに当たれば、壮大な無駄遣いとなる。
外交的なデモンストレーションとしては派手だし、効果も十分なんだけど、費用対効果と言う点では、相変わらず疑問が残る。
巡航ミサイルが通用するような、防空技術の低い国なら、ステルス機で通常爆撃した方が安くつきそう…。
…しかしまあ、ロシアの嘘つきっぷりはマジで酷いな。
事前に米英仏から攻撃の予告があったのに、迎撃ミサイルの発射が着弾後とか…。
米英仏は３か国なので、露骨な嘘をつくとバレバレだから、信憑性がある程度担保されるので、情報がくいちがうなら、ロシアが嘘つきの可能性が高い。
ロシアの兵器をコピーしている中国人民軍の対空兵器についても、こうなると特大の疑問符が付きそうね。
閑話休題。(それはさておき)
一部で、「化学兵器で死んでいるのは少数で、通常の爆弾で殺傷された人数の方が多い、化学兵器ばかり糾弾するのは無意味だ」という意見があるが、こうやってアメリカをはじめとする西側諸国による国際的に化学兵器抑止の動きがあるから、大々的に使えないだけで、使われた化学兵器と通常爆弾の数の差を無視している。
化学兵器１発当たりの死者が、通常爆弾１発当たりの死者と比べて「桁違い」に多い事実を、意図的に無視しているなら、稀代の殺戮好きキチガイであり、知らないなら、無知で恥知らずな詭弁家なので一生黙ってろと言う話。
ＢＣ兵器が貧者の核と呼ばれているのは伊達では無く、化学兵器を「使っても良い」という状態で日本がＢＣ兵器大国である中国と事を構えたら、冗談抜きで「巡航ミサイルと弾道ミサイル攻撃で絶滅」という状況があり得るんだから。
中国の自慢する「巡航ミサイルと弾道ミサイル飽和攻撃」なんてのは、通常弾頭を使う限り、１０００発撃たれても日本が負ける事は無いが、全てにＢＣ弾頭が使われたら、国が傾くレベルの死人が出かねない。
ＢＣ兵器容認なんて狂った世論は、絶対に認めてはいけない。