gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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”ロボットアニメの女性ファン”が顕在化したのはいつなのか、というお話「プリンス・シャーキンの人気はすごかった」 - Togetter

そもそも、「コミケ参加者の男女比率」についての統計情報を理解して無い人が多すぎる。
買い専の一般参加者は、男性の方が多くなっているのは事実だが、サークル参加者は昔から男女比を比較すると、女性側の方が多かった。
そもそも、コミックマーケット1は「参加者の90%が、少女マンガファンの女子中・高校生」だったと言われるぐらい、女性オタの方がアクティブなのだ。*1
ロボットアニメじゃないけれど、ずっと昔からジャンプ系作品で熱心に活動する女性オタが居たと言うのに、なんでブームになったロボットアニメに、女性ファンが付いていない、と思えるのかが不思議。
シャアとか、どーみても女性受けするキャラやん。
「顕在化」という点では、昔から女性オタは、イベントというハレの日以外は、仲間内と一緒にいる場合を除いて、高度に偽装すると言う習性があったと理解している。
これは、「差別と言うより弾圧」と比喩される、昭和時代のオタクに対する社会の偏見を考えれば当然の話で、そうしなければ、家族からも後ろ指を指される時代だったから。
その意味で、社会が…と言うよりはTV局や出版社などのマスコミが、アニメや漫画がブームとなって、「儲かる」事に気づき、弾圧を止めるようになって、漫画やアニメを見て育った世代が社会に出て、一定の発言力と金を持つようになり、マスコミの扱いが「イジリ、と言う名のイジメ」レベルまでに下がるようになって、エヴァブーム辺りから、大人になっても漫画やアニメを見てるからと言って、「大人になれない欠陥人間」呼ばわりされる事が少なくなった。*2
そして、日本のゲーム文化が世界トップをけん引するようになった90年代末頃には、ゲームから入ったオタが合流するようになって、一気に「オタク」という言葉がカジュアルに使われるようになり、今は「オタクが強烈に差別されていた」という事実すら、「フェイクじゃないの?」とか言われるほどに、遠くなってしまった。
良くも悪くも、と言う感はある話である。

*1:http://www.comiket.co.jp/archives/Chronology.html

*2:当時は、冗談抜きで、面と向かってそう言い放つ「立派な」大人が多数存在していた。ヘイトスピーチとかいうチャチなレベルじゃない