gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

『愛と誠』紛失原画落札、オークション運営元・まんだらけが声明 「問題になること自体に違和感」 講談社を批判 - ITmedia NEWS

1970年代に『週刊少年マガジン』に掲載された名作漫画『愛と誠』(梶原一騎さん原作、ながやす巧さん作画)の原画のうち、講談社が外部に貸し出した後、行方不明になったうちの1枚が、まんだらけの運営するオークションサイト「まんだらけオークション」に出品・落札され、講談社が「購入しないでほしい」と呼び掛けていた件について、まんだらけはこのほど、Webサイトで声明を発表した。
声明でまんだらけは、「オークションにかけられた原稿が紛失したものかどうか特定できていない」「今回の件が問題になること自体に違和感がある」とし、「原画を紛失した出版社の問題」などと講談社を批判している。
(中略)
カラー原稿が、オークションサイト「まんだらけオークション」に出品され、5月6日に400万円で落札された。講談社はこれを受けて10日、「オークションや漫画専門店などの店頭で『愛と誠』の原画を目にされることがあれば、それは紛失もしくは盗まれたもの」だとし、それらの原画を購入しないよう、また、見つけた場合は少年マガジン編集部まで連絡するよう呼び掛けていた。
(中略)
まんだらけは19日までに、この件についての声明をWebサイトに掲載した。声明によると、まんだらけには、オークション前に、作家側の代理人と出版社側から、「1975年に15枚の原稿を紛失した」とし、その原稿の1枚がオークションにかけられたものだとの説明があったという。まんだらけは「紛失原稿がその15枚だけなのかを確認して連絡がほしい」と代理人に4月29日に返事をしたが、回答はなかったとし、「オークションにかけられた原稿が紛失したものかどうか特定できていない」と主張する。
その上で、「今回の件が問題になること自体に違和感がある」「出版社サイドから流出したものでならそれは出版社の問題」と主張。講談社ニュースリリースを引用した上で、「(講談社が)本当に反省しているならオークションで落札して作者に返すべきでは」「それを何の非もない弊社や購入者を責めるような文章は、幼い責任転嫁以外の何物でもない」と強く批判している。講談社まんだらけの声明について「コメントできない」としている。
(後略)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/21/news094.html

「善意の第三者」を利用した盗品ロンダリングに関しては、「これが無いと永久に盗品美術品が闇から出て来ない」という理由もあって、ある種の必要悪だから、思う所はあれど、この場合は「原稿が盗品である」と明確に証明できなかった「講談社が悪い」というまんだらけの主張は、全く持って正しい。
加えて言うなら、「(講談社が)本当に反省しているならオークションで落札して作者に返すべきでは」というまんだらけの主張は、ド正論であり、紛失した責任を一身に背負うべき講談社身銭を切らずに被害者ヅラしていると言うのは、作者に対して、善意の第三者を悪者にするような無反省さを含めて、一番に糾弾されるべきと思う。
この件に関して、一番悪いのは盗んだクズだけど、盗まれた責任を負うべき講談社の無責任体質が悪質であり、真の悪は講談社
次点で盗品と知って善意の第三者を悪用したまんだらけ、誰がどう見ても被害者は、作者の人、と言う事になる。
…つーか、落札者も、作者の大ファンなので返却します、代わりにサインを一筆、とでも言えば美談になったものを。
日本人の金持ちは、金の使い方に粋が無いから、仕方ないんだけど。
ちなみに、まんだらけがどうしてこんなに強気でイキってるかと言うと、これが否定されるとまんだらけの商売…というか、古物販売の旨味が無くなってしまうから。
むしろ、この手の盗品ロンダリングこそ、巨額オークションになるので、昔からやってるシノギだから、法的な理論武装もガッチガチなので、中途半端に攻めてきたら、フルボッコにしてやんよ、ぐらいの気持ち。
講談社が黙ったのは、下手につつくと自腹で400万出して買戻しさせられるから。
まんだらけは、それが筋だろ、と煽ってる訳で。