gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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【専欄】三日天下に終わったサムスン 中国での携帯シェアついに0%台 - SankeiBiz(サンケイビズ)

中国における携帯電話の変遷は実に目まぐるしい。当初は欧米勢がほとんど市場を独占していたが、そこに割り込んできたのがサムスン電子などの韓国勢だった。しかし韓国勢の優勢も三日天下に終わり、中国の国産メーカーがいつのまにか市場を圧倒してしまった。
(中略)
一般に普及してくるのはその10年後である。2000年代に入ると、ユーザーは1億人を超え、その後も勢いは止まらなかった。
(中略)
そこに割って入ってきたのがサムスン電子である。12、13年には連続してシェアでトップに立った。ピーク時には約20%のシェアを確保していた。
(中略)
ところが14年には早くも小米という国産メーカーにトップの座を奪われてしまう。
(中略)
昨年のトップ3は華為技術(ファーウェイ)、OPPO(オッポ)、vivo(ビボ)である。外資系で何とか踏みとどまっているのは米アップルくらいなものだ。
サムスン電子のシェア下落は止まらず、ついに昨年には0%台にまで落ち込んでしまった。
(中略)
中国国内市場もさすがに飽和状態に近づいており、昨年の出荷台数は前年を下回った。外資系を駆逐したと手放しでは喜べない。(拓殖大学名誉教授・藤村幸義)

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/180522/mcb1805220500005-n1.htm

中国の市場の変化は「暴風」の如し。
iPhoneがアホみたいに人気となり、誰も彼もがiPhone、日本市場から中古を転売しても儲けが出るってプレミア価格で売れまくったのが、iPhone6辺りで、これがAppleの絶頂期。
その頃には、記事にもある通りシャオミが圧倒的コスパを引っ提げて中国国内の市場を奪い、そのシャオミは最初こそ勢いがあったものの、北米でシェアと実績を蓄えたファーウェイが一気に台頭し、サムスンを駆逐した。
現実主義、拝金主義の中国人にとって、iPhoneのブランド価値は認めつつ、ハード的な保守主義、Androidの方がハードスペック的には上である、と言う現実を理解すると、その時点の最新・最高性能の部品を組み立てて作ったサムスンへと流れ、しかしギャラクシーと同じ部品構成で価格が安いシャオミが出ると、そっちへと殺到し、今に至る訳だ。
中国人や韓国人の兵器に対する「カタログスペック重視」の性質を見れば判るとおり、彼らは「完成度」ではなく、カタログの数値にしか興味が無い。
そして、カタログスペックが同じなら、値段が安い方が良い。
彼らの価値観はシンプルだ。
価格性能比でしか優れていなかったサムスンが、より若い新興国である中国の安価攻勢に敗れるのは、必然であり、当然の結果。
ただまあ、記事にもある通り、中国市場の飽和は確定しているから、中国のスマホメーカーは数年以内に、「えっ、あんな大企業が?」みたいなところでも簡単に潰れたり、事業売却したり、合併したりして数が減ると思う。