gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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領土交渉、際立つ険しさ=個別事業に踏み込まず−安倍首相訪ロ:時事ドットコム

安倍晋三首相は27日、ロシアのプーチン大統領との通算21回目の首脳会談を終え、帰国した。両首脳は北方四島での共同経済活動を具体化するための民間調査団派遣を、最大の「成果」として強調。しかし、個別の事業項目には踏み込まず、かえって北方領土交渉をめぐる道のりの険しさを際立たせた。
「平和条約締結に向け、着実に前進する決意を2人で確認した。容易ではないが、私たちの世代で終止符を打ちたい」。26日の首脳会談後の共同記者発表。首相は共同経済活動をてこに北方領土交渉を前進させ、平和条約締結を目指す決意を改めて訴えた。
首脳会談は約2時間半に及んだ。そのうち、約35分間は通訳のみを交えた一対一の場面で、首相はその全てを割き、平和条約締結についてプーチン氏と膝詰めで話し合った。終了後、首相は周囲に「大変かみ合った議論ができた」と語った。
7、8月をめどに実施される民間調査団について、日本側は「現地での事業実施に向けた具体的課題を調査、協議する」と説明。北方四島には昨年も計2回、官民調査団を派遣したが、同行筋は「事業探しを行った昨年と違い、事業実施の詰めの作業を行う」と語り、日ロ間の協議進展を強調した。
ただ、両首脳が2016年12月に共同経済活動の協議開始で合意してから、既に約1年半が経過している。昨年9月に養殖、温室野菜栽培、観光、風力発電、ごみ減容の5事業に対象を絞り込んで以降、協議は停滞気味だ。
日本側は今回、ウニ養殖とイチゴ温室栽培の早期事業化を打ち出すことを狙った。首脳会談直前には、共同経済活動を担当する政府高官が先乗りし、ロシア側とぎりぎりまで調整を続けたが、最終的には見送られた。同行筋は「具体的に一致したものもあるが、全体をロシアと調整中で、発表の段階にはない」と語るにとどめた。
事業実施の前提となる双方の法的立場を害さない「特別な制度」についても、ロシア側は慎重姿勢を崩していない。共同記者発表ではプーチン氏が「日ロの長期的国益に合致し、両国民が受け入れられる解決策の模索を、忍耐強く続けなければならない」と述べ、拙速な対応にくぎを刺した。
両首脳は、9月にロシア極東ウラジオストクで22回目の首脳会談を行うことで合意した。民間調査団の成否はこの段階で試される。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052700374

かなり嫌らしい記事の書き方されてるけど、民主党政権時代に舐められて関係悪化していた日ロ関係を、首脳会談できるレベルまで改善させていたのに、アメリカのオバマによるウクライナ問題による経済制裁への強制参加によってチャラにされた上、今だに制裁は続行中で、日本から出せるメリットがほぼ無い状況で、ロシアと比較的友好なムードを継続できているってこと自体が、十分な成果なんだけどねぇ…。