刃物３本所持し交番へ、拳銃強奪目的で計画的か : 社会 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

富山市の富山中央署奥田交番で拳銃が奪われ、警察官ら２人が殺害された事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された富山県立山町末三賀、元自衛官でアルバイト店員島津慧大けいた容疑者（２１）はナイフなど３本の刃物を所持していたことが、捜査関係者への取材でわかった。死亡した警察官は３０か所以上刺されており、県警は、島津容疑者が拳銃を奪う目的で交番に押し入り、殺意を持って襲った計画的犯行とみて調べている。
捜査関係者によると、島津容疑者が持っていたのはナイフ２本と、なたのような刃物１本。ナイフ１本は事件後、交番裏口付近で発見された。島津容疑者は同市立奥田小学校の正門付近で警察官に腹部を撃たれ、取り押さえられた際、ナイフとなたのような刃物をそれぞれ手に握っていた。県警は、治療のため島津容疑者をいったん釈放し、回復を待って事情を聞く。意識はあるという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180627-OYT1T50046.html

なんというか…驚愕のニュースと言うべきか。
まず、警察官から拳銃を奪う為に刺殺、と言う時点で恐るべき事件なのに、犯人は銃を持って小学校に向かい、警備員を射殺、その後、校内で発砲を繰り返し、駆け付けた警官に銃で撃たれて制圧される、と言う、何がしたかったのか全く意味が分からない、しかし悲惨な事件だ。
そもそも、警官から銃を奪う、と言うのが難しい。
日本の警察官は、洒落でも冗談でもなく、拳銃に触れようとする行為に対しては、全力で制圧するように訓練されている。
そして、警察官はすべからく空手や柔道と言った格闘技を修めており、素人が多少の不意を突いたところで勝てる相手ではない。
それだけの難関を潜り抜けて得られるのは、拳銃とたった５発の銃弾でしかない。
銃を調達するのに警官を襲う、なんてのはハイジャックに次ぐ位、馬鹿馬鹿しい非効率な犯罪なのだ。
次に、そうした難関を越えて拳銃奪った末に、やった犯罪が小学校襲撃。
本当に意味が分からない。
単に弱者を襲いたかっただけなら、その場で暴れれば必要十分だったにもかかわらず、そこから１００ｍも先の小学校へと移動し、次の犯行に及んでいる。
これは、小学校に対して、明確な目的があったとしか思えないのだが、しかしやった事は警備員を射殺し、ウロウロしている間に駆け付けた警察官に制圧されると言う結末だ。
小学校の襲撃がメインならば、そもそも警官の拳銃なんて不要であり、無警戒の内に刃物で襲撃した方が、何が目的にせよ、成功率が高いのは、言うまでもない。
警官襲撃の手際に対して、本命であろう小学校襲撃に対する杜撰さが、対照的と言うか、チグハグだ。
計画性がありそうで、しかし、行動に一貫性が無い。
ブロガー襲撃のＤＱＮなら、精神異常者による弱者狙いの蛮行で済む話だけれど、この事件は本当に意味が分からない。
薬物でもキメていたんじゃないかと思いたいが、今の所そのような情報は無い。
なんというか、理解しがたい酷い事件が多いな…。