陸自の戦車なんて74式の近代化で十分。MCVは不要 --- 清谷 信一（アゴラ） - Yahoo!ニュース

兵器の性能というものは相対的なものです。
旧式兵器でも相手がそれ以上の旧式だったり、持っていなければそれでいいわけです。
(中略)
防衛大綱にあるように、我が国に大規模な上陸作戦を行う仮想敵国は存在せず、主たる脅威はゲリラ、コマンドウであり、更に島嶼防衛、弾道弾による攻撃です。
そうであれば第3世代あるいは3.5世代の戦車は必要ありません。戦車の主たる任務は普通科の支援です。また一定の機甲戦闘能力の維持のための種火としての機甲戦力の維持です。
であれば、戦車はせいぜい150〜200輌で十分で、旧式戦車の近代化でも宜しい。
(中略)
90式、10式、16式MCV（機動戦闘車）に投入した数千億円、恐らくは7千億円ほどの予算があれば、70〜90年代に導入した装甲車輌のリプレイスや近代化、ネットワーク化、特科のネットワーク化や、精密誘導砲弾の導入、普通科の近代化や、無線機の更新もできたはずです。
(後略)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180808-00010004-agora-soci

まさか、敵対的な隣国４国(中露韓朝)の内、３か国(中露韓)までが第３．５世代の戦車を主力にしている現在、第２．５世代戦車で十分、とか妄言を吐くアホが居るとは…と思ったら安定のキヨ案件だった。
このアレな人は、７４式の１０５ｍｍじゃ、第３．５世代戦車の側面すら打ち抜けない一方で、第３．５世代戦車の１２０ｍｍ砲なら、７４式の正面装甲を楽々貫通できるという一方的虐殺の地獄に、陸上自衛官を突貫させて擦り潰せと主張しているのだ。
ちなみに、フランスから強襲揚陸艦の調達に失敗したロシアはともかく、中国も韓国も、(特に韓国は必要も無いのに)揚陸艦の増強を進めており、両国ともに垂直離着陸機が運用できる空母型の超大型揚陸艦を複数配備している訳だが、その状況を見て「我が国に大規模な上陸作戦を行う仮想敵国は存在せず」とか言ってる辺り、認識障害があるようにしか思えない。
軍事は「意思ではなく能力に備えよ」という軍事専門家の常識が無いのだろうか。
後半の主張は、陸自装備の不均衡、装備の旧式化に対する改善提案だけれど、それは主力戦車とは別の問題であり、一緒くたに論じる事が、そもそもおかしい。
日本には、最新世代の戦車が必要だし、陸自装備の不均衡、装備の旧式化は改善すべきなのだ。
こんな当たり前の議論と問題の切り分けが出来ない頭の悪い連中が、日本では金とか決定権を握っているから、この人が主張する陸自装備の不均衡、チグハグさも解消しないんだろうね。
仮に、このバ…もとい頭の弱い人の主張するように、７４式を据え置きして、陸自の装備の最新化したとしても、歩兵は戦車に勝てない。
例え１発１０００万円の対戦車ミサイルを多数配備しても、６０００ｍ先から精密砲撃できる戦車のキルゾーンに対して、対戦車ミサイルの最大射程は２０００ｍ。
戦車を射程に収めるまでに発見されれば、死ぬしかない。
戦車に対抗するための最適解は、戦車なのだ。
その戦車が、正面から撃ちあって一方的に殲滅されるようなブリキ缶のままで、歩兵戦力だけが近代化したところで、意味が無いという現実が理解できない方が不思議。
日本は地形の高低差が大きいから、陰に隠れて肉薄する事が可能？
可能かもしれないが、発射したとたんに、戦車に位置がばれ、反撃で射手は死亡確定のバンザイアタックがそんなに好きなら、自分だけでやってくれ、と言いたいわ。
戦車同士なら、撃ち合いしても生き残る目があるが、戦車対歩兵じゃ、歩兵側は良くて相討ちなのだから。