gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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2018年12月期7月度実績のお知らせ (PDF)

ついこの間、300店舗記念で食べに行ったペッパーレイプ系列の「いきなり!ステーキ」だが、下期7月の数字が出て、既存店の売り上げが前年度比で軒並み下がったらしい。
前期の数字を見ても、FC化によって店舗数の増加の割に、全店売り上げの伸び率が鈍化しているのは明らかで、これは既に「店舗間で客の奪い合いが始まっている」という意味になる。
にも拘らず、出店攻勢が止まる気配が無い。
元々、「いきなり!ステーキ」は「(肉の質を高める為に)原価率が高い」代わりに「立ち食いで回転率を上げ」る薄利多売をコンセプトにしていた訳だが、本当に安くて美味かったのは最初だけで、既にステーキ専門店で食べるのと大差ない客単価となっており、不評な立ち食い席もどんどん減らしている。
結局は、「普通のステーキ店」になった訳だが、最初に「安くて美味い」とブランドの印象付けに成功しており、そのイメージを生かす事で、人気店としての地位を確立した。
チェーン内で一括購入する事で肉の単価を下げるなどの努力は当然やっており、その上で「あそこまで肉質が下がっている」のと「FC化で大量店舗増加」と併せて考えれば、ペッパーレイプの親会社が、どうやって儲けを出すつもりなのかは、簡単に透けてくる。
本来の価格に見合わない肉を、FC店に大量販売して、差額で儲ける気なのだろう。
ステーキなんて、肉質が味に直結する料理で、肉質を一口食べて判るほどに落としても、あれだけ客が来ているのだから、経営陣は常連サマサマと感謝している事だろう。
とはいえ、早晩にFC出店が頭打ちになって、来年あたりには店舗閉鎖が始まる可能性も出てきたんじゃないかな…。