gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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コミック高岡:神保町の老舗マンガ専門店が3月末に閉店 100年以上の歴史に幕 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

コミック高岡:神保町の老舗マンガ専門店が3月末に閉店 100年以上の歴史に幕 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

東京・神保町の老舗マンガ専門店・コミック高岡が、3月31日に閉店することが明らかになった。100年以上続いた歴史に幕を下ろす。
同店の関係者によると、コミック高岡は、「高岡書店」として明治20年代後半に開店し、1970年代ごろにマンガを主に取り扱うようになったという。東京メトロ都営地下鉄神保町駅から徒歩約1分の好立地で、マニアックな品ぞろえで人気を集めた。
関係者は閉店の理由を「出版不況、電子書籍の浸透の影響もあり、5年ほど前から経営が厳しくなっていた」と説明している。

https://mantan-web.jp/article/20190206dog00m200007000c.html

再販制度自体は、戦後に導入された制度なので、明治、大正から続く小売書店ってのは、中々に稀少と言える。
角川書店とか、徳間書店とか、老舗出版社が「書店」を名乗って居るのは、明治、大正頃に成立した書店は、小売と同時に出版部門を持っていたからで、その出版部門が小売より儲かるようになって、出版社へと変化して行ったから。
小売り書店の専業で、明治創業のコミック高岡が、時代の変化に耐えきれず閉店するというのは、歴史の必然とは言え、残念ではある。
ちなわい、昔は早売りラノベを目当てに、コミック高岡へ通っていた時期もあるのだけれど、早売り規制が進み、最近はめっきり行かなくなっていたから、さもありなん、としか。
独自の特色を出して生き残りを続けていた、小規模書店の代表格とも言えるコミック高岡が閉店する、と言うのは、小規模書店の未来を暗示しており、終わりの始まりを感じる話だと思う。